「素肌の美しさは角質の美しさ」不変の哲学はここから生まれた

 米国「ヴォーグ」誌の記事で編集者キャロル・フィリップスの「美しい肌は作り出せるか?」という問いに皮膚科医ノーマン・オラントラック博士が「毎日優しい角質ケアを行い、皮膚再生を助けることができれば可能」と説いたことに始まるクリニークの歴史。47年経った今もこの先もその回答は変わることはない。

【masami's memo】

「化粧品」から香りを取り去った潔さ

 クリニークの安全性のこだわりは半端じゃない。すべての製品を600名の対象者に塗布して、のべ7200回の使用テストを行い、1人でもアレルギー反応が出たら処方を組み直すほど。「無香料」然り。ラグジュアリーコスメが主流の60年代に香りを切り捨てたクリニークの潔さ、改めて凄いと思った。

阿部 智佳子さん
クリニーク 広報部 PRディレクター。「ターンアラウンド クリーム」がアップグレードした2001年に入社。当時、“角質ケア”という言葉やその必要性の認識は低く、以来、クリニークの広報活動の柱として啓発に努める。

吉田昌佐美
キャリア35年の美容ジャーナリスト。新旧の名品やブランドの歴史を知りつくし、研究員からの信頼も厚い。CREAで長年にわたりナビゲーターを務めた連載「ブランド力調査隊」が今回からパワーアップ。確かな分析力と取材力でブランドの「強み」を解説します。コスメ好きはCREA WEB連載「吉田昌佐美の“早出し”ビューティ裏ばなし」も要チェック。

Column

吉田昌佐美のブランド魂発見!

鋭い視点からの取材力と情報の蓄積に定評を持つキャリア35年の重鎮美容ジャーナリストが、コスメブランドそれぞれの「強み」を解説。さまざまな逸品ビューティアイテムに込められた「魂」に迫ります。

2015.07.06(月)
文=吉田昌佐美
撮影=塚田直寛

CREA 2015年7月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

いつ行ってもいいね、ハワイ

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