首都ハバナに色濃く残るヘミングウェイの記憶

ハバナの「エル・フロリディータ」。ヘミングウェイが好んで飲んでいたのは砂糖抜きの「パパ・ダイキリ」。

 海を眺めながら、ハバナではなかなか食べられないフレッシュなシーフードを食べ、のんびりとした時間を満喫した後、ふたたびココタクシーでハバナへ。遠くまで来てもらったうえに長時間拘束してしまったドライバーには、お礼のランチ代も遠慮されてしまい、感謝のかぎり。帰路、「キューバは好きか?」ときかれたので、「この国には、日本にはないものがたくさんある」と答えると、嬉しそうな顔をしてくれた。

「ボデギータ・デル・メディオ」はいつも観光客でいっぱい。

 コヒマルはヘミングウェイが愛した村として有名だが、ハバナの旧市街にも、ヘミングウェイの足跡はたくさん残されている。彼が定宿としていた「ホテル・アンボス・ムンドス」には執筆していた部屋がそのまま残され、有料で見学も可能。ヘミングウェイが「わがダイキリはフロリディータで、わがモヒートはボデギータで」と語った2つの店、「エル・フロリディータ」と「ボデギータ・デル・メディオ」は人気の観光スポットだ。

4ツ星の「ホテル・アンボス・ムンドス」。
511号室は、ヘミングウェイが執筆を行った部屋として公開されている。

2015.05.19(火)
文・撮影=芹澤和美