ファッションモデルとして数多の服を着こなし、アパレルショップのディレクションも行う梨花さんがお買い物で大切にしていることとは?

 3周年を迎え新しくなった「MAISON DE REEFUR」の最新情報や、お店で出会える“大人の風味”を楽しむアイテムもお聞きしました。

» 第2回 “新しい梨花”が生み出す新しい服とお店

物選びの際、「かわいい」よりも大切なこと

 40代に入って買い物のスタンスが明らかに変化したという梨花さん。

「実は最近になって、試着をするようになったんです! 20代、30代の頃は直感的に選ぶことが多くて、そのぶん失敗もたくさんありました。でも今は『きちんとものに出会いたい』という気持ちが強くなってきたので、買い物に対する心構えが以前とはまったく変わりましたね」

「男の子のママになり“かっこいい路線”に無理なく進めるようになった」と梨花さん。

 徹底的にベストなものを探し、自分の感性と照らし合わせてから購入を決める。たとえばランジェリーを買うときも、試着の手間を惜しまず着心地を確かめ、ピンとこない場合は購入を見合わせるという。梨花さんのもの選びの基準とは?

「定義するのは難しいんですが、着心地やスタイルの見え方など、細かい部分をチェックしている気がします。見た目のかわいさより『着ていくうちに肌に馴染んでいきそう』とか、先々を想像してそばに置きたいものかどうかを吟味しています」

 でも、好きなアイテムは昔から変わっていないんですよ、という彼女。デニムパンツにTシャツ、白シャツ、トレンチコート、ベストなどは永遠の“梨花ワードローブ”だ。

「アイテムはそのままなんだけど、素材や“ちょっとしたところ”が変わってきました。同じ白シャツでもコットンからシルクシフォンに変わったり、昔は印象がかたいと感じていたレザーのアイテムが増えたり。ボーダーは線が太いほっこり系から細め線のシャープなものに、トレンチコートはショートではなく長め丈に……というように、今の自分にフィットする素材や形を見極めていくのが、楽しくもあるんです」

◆ Compact Denim Jacket
シャツ感覚で使える定番ジージャン

コンパクトデニムジャケット 28,000円/MAISON DE REEFUR

 「ジージャンはボタンを上までとめてシャツのように着ることもあります。最近はジーパンと合わせて男の子っぽく見せるのがお気に入り」

2015.04.29(水)
text=Natsuko Umezaki
photographs=Akinori Ito(aosora/portrait)、ToMoaki Okuyama(still life)

CREA 2015年5月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

10年、ずっと好きなもの

CREA 2015年5月号

センスのいい人のショッピングマニュアル
10年、ずっと好きなもの

定価780円