ワイン騎士団の一員になるため誓いを立てる!

ヴヴレーのワインにかかわる人たちなどによる騎士団の結成は、1937年。

 会場は、テイスティングの研修もできるヴヴレーのワイン会館のようなところだが、外にはまたまた不思議なコスチュームを纏った人々が。この人たちはヴヴレー・ワイン騎士団のメンバーで、彼らが手に持つのはブドウの枝。

 この下をくぐって、次の会場に入ると騎士団が待ち受けていて「楽しくおいしくヴヴレーのワインを飲んで、広めましょう」的な誓いを一緒に立てると、我々も騎士団の仲間になれるとのこと。

ワインが大好きな気持ちが伝わる叙任式のセレモニーは、特大のグラスになみなみと注がれたワインをその場で飲み干して終了。

 めでたく樽の上に置かれた大きなワイングラスを交わして叙任式のセレモニーは終了。とにかくワイン好きにはたまらない一日だが、これからまだ、まさに洞窟のカーヴでたっぷりのワインと夕食が待っている。

オリエンタル風な彫刻もあってミュージアムのようなカーヴ・ブリヨンは一見の価値あり。

 長い学びの一日の締めくくりは、洞窟のカーヴに特別にテーブルセッティングしてのディナー。元は石切り場だったのを改装、お料理はレストランガイドブック『ゴー・ミヨー』で3つのコック帽を獲得したトゥーレーヌ地方を代表する若手シェフ、オリヴィエ・アーロット氏によるもの。

幽玄なテーブルセッティング。
前菜は、フォアグラ入りのラビオリでヴヴレーの辛口の白と。
メインメニューはトゥーレーヌ鶏のクローヴソースがけで、こちらはコート・ドゥ・プロヴァンスの白を合わせて。

2015.05.12(火)
文・撮影=小野アムスデン道子