高名なシェフが手掛ける至上の味を、カジュアルなビストロでリラックスしながら味わえるのは、まさに食都パリならでは。厳選された4軒をここにご紹介! 

» 第1回 駅構内のスタイリッシュなレストラン「ラザール」
» 第3回 110種のグラスワインが揃う「レ・サンディス・ドゥ・タイユヴァン」
» 第4回 ノスタルジックな人気ビストロ「ル・シャルドゥヌー・デ・プレ」

Allard (アラール)

女性シェフによる温もりある料理

7時間煮込んだ牛肉の頰肉、ニンジン添え26ユーロ。サヤインゲン、ハーブバター和え8ユーロと。

 辻静雄など、日本の往年の美食家たちも愛してきた1932年創業のビストロ「アラール」。昨年秋にアラン・デュカスがオーナーになり、アラール全盛期を思わせる勢いを取り戻している。

 店の厨房を守ってきたのは常に女性だった。そんな歴史を引き継いで、シェフに就任したのは女性料理人レティシア・ルアバ。初代女性シェフだったマルト・アラールのエスプリを引き継ぐ。マルトはブルゴーニュ地方出身だったこともあり、同地方色の強い料理や女性的な家庭料理をサービスすることを喜びとしていた。

 “ウッフ・ココット”、“エスカルゴのハーブソース”、“牛肉の赤ワイン煮込み”など、そんなマルトの時代を思わせる温もりのある料理を、上等な素材とサービスで今に再現。古きよきパリが宿るクラシックな内装とともに、オーセンティックな味わいの深さに触れられる。

左:ワゴンサービスのデザート。
右:茸風味ウッフ・ココット、トースト添え16ユーロ

Allard (アラール)
所在地 41, rue Saint-André-des-Arts,75006
電話番号 +33-1-4326-4823
URL http://www.restaurant-allard.fr/
営業時間 12:00~13:30、19:00~21:30
定休日 無休
料金 ランチ34ユーロ~、ディナー50ユーロ~

2014.02.15(土)
文=伊藤文
撮影=上仲正寿

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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