高名なシェフが手掛ける至上の味を、カジュアルなビストロでリラックスしながら味わえるのは、まさに食都パリならでは。厳選された4軒をここにご紹介!
» 第1回 駅構内のスタイリッシュなレストラン「ラザール」
» 第3回 110種のグラスワインが揃う「レ・サンディス・ドゥ・タイユヴァン」
» 第4回 ノスタルジックな人気ビストロ「ル・シャルドゥヌー・デ・プレ」
Allard (アラール)
女性シェフによる温もりある料理
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辻静雄など、日本の往年の美食家たちも愛してきた1932年創業のビストロ「アラール」。昨年秋にアラン・デュカスがオーナーになり、アラール全盛期を思わせる勢いを取り戻している。
店の厨房を守ってきたのは常に女性だった。そんな歴史を引き継いで、シェフに就任したのは女性料理人レティシア・ルアバ。初代女性シェフだったマルト・アラールのエスプリを引き継ぐ。マルトはブルゴーニュ地方出身だったこともあり、同地方色の強い料理や女性的な家庭料理をサービスすることを喜びとしていた。
“ウッフ・ココット”、“エスカルゴのハーブソース”、“牛肉の赤ワイン煮込み”など、そんなマルトの時代を思わせる温もりのある料理を、上等な素材とサービスで今に再現。古きよきパリが宿るクラシックな内装とともに、オーセンティックな味わいの深さに触れられる。
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右:茸風味ウッフ・ココット、トースト添え16ユーロ
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2014.02.15(土)
文=伊藤文
撮影=上仲正寿
CREA 2014年3月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。