高名なシェフが手掛ける至上の味を、カジュアルなビストロでリラックスしながら味わえるのは、まさに食都パリならでは。厳選された4軒をここにご紹介!
» 第2回 女性シェフによる温もりある料理「アラール」
» 第3回 110種のグラスワインが揃う「レ・サンディス・ドゥ・タイユヴァン」
» 第4回 ノスタルジックな人気ビストロ「ル・シャルドゥヌー・デ・プレ」
Lazare (ラザール)
“リュクス”の象徴を今に再現
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大改装を果たしたサン・ラザール駅構内が話題だが、1階にスタイリッシュなレストランが登場した。
監修するのは、パラスホテル「ル・ブリストル」の料理長エリック・フレション。「昔は駅のレストランは、リュクスの象徴だった。そんな文化を取り戻したい」という氏はノルマンディ地方出身。サン・ラザール駅は同地方への発着地という思いもある。
同地方から直送されるホタテ貝、ムール貝、牡蠣などの魚介の鮮度はいうまでもなく、シンプルなビストロ料理“ミモザ風の卵”から、氏の得意料理“豚のグリル”などもメニューにあるのが嬉しい。
朝7時半から深夜までノンストップ。自家製クロワッサンや、その場で作ってくれるサンドイッチも絶品だし、カウンターのカフェ一杯でもリフレッシュできるなど、小さなリュクスが満載。色々なシーンで利用したい。
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右:キャラメル・プディング風“パリ・ドーヴィル”7ユーロ
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2014.02.12(水)
文=伊藤文
撮影=上仲正寿
CREA 2014年3月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。