アンチエイジングの味方「金目鯛」をめざして室戸岬まで
ナス畑をあとにして、土佐湾を右手に眺めながら車はさらに東へ。半島の東端、室戸岬まで足を延ばした。ここでのお楽しみは、なんといっても金目鯛だ。室戸岬の沖合いは金目鯛の好漁場で、西日本一の水揚げを誇る。さらに室戸岬で食べる金目鯛は、とびきり新鮮なことでも知られている。これは室戸の海は陸地から近いところで急激に深くなるという独特の地形のおかげ。深海魚である金目鯛が港の近くで釣り上げられ、いちはやく港に届くのだ。
そしてこの金目鯛こそ、「アンチエイジングにもってこいの食材」だと堀さんが太鼓判を押す。というのもビタミンD3とコラーゲンが豊富で、これらは骨づくりに欠かせない成分。さらに皮目の鮮やかな色は「アスタキサンチン」の赤で、美肌をつくる働きがあるという。
室戸市にある老舗料亭「花月」では、金目鯛を「しゃぶしゃぶ」で提供。2014年の夏から今年にかけて、堀さんが市内にある料理店の仲間と開発した、とっておきのメニューだ。ぷりっぷりのお刺身を、さっとお湯にくぐらせ、チリ酢(橙の果汁に醤油を加えた合わせ酢)につけて食べる。新鮮な金目鯛だからこその、身のうまみといったら!! ここ、室戸岬でしか出会えない逸品だ。
2015.04.18(土)