どうやって新鮮な魚を届けるかを魚のプロに聞く

シアトル市民の台所、パイク・プレイス・マーケットに並ぶ新鮮なアラスカ産のソッカイ・サーモン(紅サケ)。

 シアトルは、大型のコンテナがドックを行き来する全米でも屈指の港だ。アラスカやアメリカ北西部で獲れた新鮮なシーフードは、ここから全米や日本を含む海外にも送り出されている。

「まだ生きてるみたいでしょ」と届いた魚を見せてくれる。

 シアトルでシーフードの輸出を手掛けるプロ「アンソニーズ・レストランズ・フレッシュ・シーフード・デストリビューション」に、どうやって新鮮な魚を輸送するのか聞いた。

 時節に合わせて最適な場所で獲ったシーフードは、即座にきれいに洗って血抜きをし、マイナス34度で冷凍するという。例えば、アラスカのサーモンなら釣り上げて船上で冷蔵するまでは10分間、そうして港に運んでから、シアトルまで数時間で届くそうだ。なるほどフレッシュでおいしいはずだと納得。

冷凍のまま海外にシッピングするための冷凍倉庫。シーフードの箱が山積み。

【取材協力】
シアトル・ワシントン州観光事務所
URL http://www.seattlewa.jp/
アラスカシーフードマーケティング協会
URL http://japanese.alaskaseafood.org/

小野アムスデン道子 (おの アムスデン みちこ)
ロンリープラネット日本語版の立ち上げより編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ ジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。
Twitter https://twitter.com/ono_travel

2014.12.22(月)
文・撮影=小野アムスデン道子