Magnificent View #402
ラージガート(インド)
(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages
非暴力、不服従に徹した戦いでインドを独立に導いたマハトマ・ガンジー。彼の墓とされているのが、ニューデリーにあるラージガート。墓といっても、ガンジーの遺灰はガンジス川や南アフリカの海に撒かれたため、遺骨があるわけではない。1948年、78歳でヒンズー原理主義者による凶弾に倒れたガンジーを火葬したのが、この場所だ。
世界的に有名なガンジーが荼毘に付された場所は、外国人観光客でも見学できる観光地となっている。だが、インドの人々にとっては、ここは神聖な場所。靴を脱ぎ、祭壇に続く参道のような道を、裸足で歩いて近づかなくてはならない。
派手な彫刻や装飾があるわけでもなく、わずかな花が置かれ、ガンジーの魂を意味する炎が燃え続けるだけのラージガート。簡素な佇まいは、平和を求めて戦った偉人の生き様そのものを表しているかのようだ。
文=芹澤和美
