フォアグラの副産物、マグレ鴨の料理は絶品!
さて、ここのシャトーが魅力的なのは、とても可愛い宿泊用のお部屋が2つあること。もちろん、予約さえすれば誰でも泊まることができます。朝食はテラスで。宿泊にディナーはついていませんが、8名以上でシャトー見学に訪れるとき、事前に予約しておけば、マダムのお食事をダイニングで食べることができます。これが素晴らしい!
「料理好きのお母さんから学んだのよ」という腕前はかなりのもので、メインには葡萄の枝で焼いたマグレ鴨を出してくれたりします。マグレ鴨とは、フォアグラの副産物。つまり、フォアグラを作る鴨のお肉のほうです。昔はフォアグラ生産者で消費していたのが、そのおいしさに、外にも出回るようになったとか。フォアグラをとるために通常の鴨より飼育期間が長く、大きくなるのが特徴です。
デザートには、お菓子作りがお上手なご主人のお姉さんが作ったというマカロンも登場しました。間にクリームを挟まないマカロンは、ボルドーのサンテミリオン地方の名産品です。
多才なマダムは、年に4、5回、敷地内の建物でポップアップ(期間限定)ストアも開催しています。自分で買いつけてきたアンティークの家具をリメイクしたり、知り合いの作ったアクセサリーを並べたり。センスが良く、まるでインテリアショップを見ているよう。地元の人にも人気で、開催するたび、400~500人もが訪れるそうです。日程を合わせて行けない場合でも、事前にお願いすれば、大規模ではないとはいえ商品を並べてくれるとも話していました。ワインに料理、インテリアまで楽しめる、魅惑の欲張りシャトーへぜひ!
Château Féret-Lambert (シャトー フェレ ランベール)
所在地 33420 Grezillac
電話番号 +33-5-57-74-93-18
URL http://www.feret-labonnelle.com/
2014.09.27(土)
文・撮影=浅妻千映子