収穫真っ盛り! ワイナリーで収穫体験&試飲

 農家に泊まって、大自然を満喫し、自家製農作物を使った料理を存分に楽しむ「アグリツーリズモ(アグリカルチャー+ツーリズモ)」が定着して久しいイタリア。昨今は、ワインの産地を訪れて、美食とワインを堪能する「エノツーリズモ(エノガストロノミー+ツーリズモ)」の注目度が、かなりの勢いで高まっています。

 南イタリア・シチリアを代表する有名ワイナリー「プラネタ(Planeta)」がぶどう畑の真ん中にオープンした、美食のホテル「ラ・フォレステリア」で最新エノツーリズモを体験してきました。

左:シチリアを代表するワイナリー、プラネタ社の畑。たわわにぶどうが実る。今年も豊作!
右:プラネタ社の5つあるワイナリーのうちのひとつ、「ウルモ・ワイナリー」

 プラネタ社は、16世紀からシチリア島でワイン造りをしてきたプラネタ・ファミリーが経営するワイナリー。豊潤な大地、降り注ぐ地中海の太陽……ワインの産地として高いポテンシャルを秘めながら、代表的なワインを持たなかったシチリアで、プレミアム・ワインを造る技術の向上と土地開発、自社ブランドの確立に成功し、世界的なワイナリーとして躍進するシチリアワインの名門です。現在、島内に5つのワイナリーを所有し、各地のテロワールを生かした個性豊かなワイン造りを展開しています。

約100ヘクタールにも及ぶ敷地内で栽培されているのは、土着品種グレカニコやネーロ・ダーヴォラ、プラネタ社のエポックメイキングな品種、シャルドネなど

 さて、エノツーリズモは、まずはワインの基本を理解するために、ワイナリーを訪れるところから始まります。ファミリーが400年前から所有する、歴史あるワイナリー「ウルモ」のぶどう畑を歩き、樽が並ぶ醸造所を見学。ワイナリー併設のエノテカで、テイスティングを体験します。

左:ワイナリー見学後に訪れるエノテカで、テイスティングを体験
右:プラネタ社のワインから、お好みの4種類をチョイスして

 ワインは、食文化や土地、歴史と密接に関わるもの。そんなワインのあれこれを、五感で体感できるエノツーリズモは、ワイン愛好者にとっては最高の旅行スタイルでありますが、情熱を持ってワイン造りに取り組むワイナリーにとっても、最良のプレゼンテーションの場でもあります。

 しっかりウンチクを学んだら、美食×ワイン、夢のコラボが待つ「ラ・フォレステリア」へ!

左:テイスティング時にもらえるオリジナルのペンと試飲用メモ。デザインもおしゃれ
右:プラネタ社のワイン全種類が揃うエノテカ。オリジナル・オリーブオイルも

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