母親と数時間長電話をして近況報告をします
——コーヒーを飲むとほっとする、というお話がありましたが、本作も見終わったあとに心がじんわり温かくなる物語ですよね。最近、お二人が「心が温まった」と感じた出来事はありますか?
八木さん 最近見ていて心が温まったのは、大阪万博の会場で芸人の方々がやっていた盆踊りの映像です。参加型のイベントで、会場にいた子どもがカラオケで歌っているのをみんな一丸となって盛り上げるんです。それを見ていると「平和だなぁ」と思えて、ほっとするんです。一度じっくり見たら、おすすめにどんどん上がってきて、見るたびに癒されています。
豆原さん 八木さんはお笑いが好きなんですよね。
八木さん そうなんです。芸人さんがやっているラジオもよく聞きます。本も好きでよく読むんですが、内容によっては気持ちが引っ張られてしまうこともあります。なので明るい作品の撮影がある日は、重い話は読まないようにするなど、バランスをとる必要があるんですが、芸人さんのラジオは、いつ聞いても楽しい気分になれるからすごいです。仕事終わりに聞くと、すっとオフモードに切り替えられるので、毎日のように聞いています。豆原さんはどうですか?
豆原さん こないだジムで一人で黙々とトレーニングしていたら、外国人の方からの視線をすごく感じて。そしたらいきなり「君、かっこいいね!」って声をかけてきてくれたんですよ。僕がJO1のメンバーだとか全然気づいてなかったみたいなんですが、それが逆に嬉しくて。テンション上がって、その後トレーニングをいつも以上にがんばっちゃいました(笑)。
八木さん それは嬉しいかも。豆原さんはトレーニングが趣味なんですよね?
豆原さん そうそう。筋トレは大好きです。散歩と同じようにリフレッシュになります。
——本作は夢に悩む孫と、夢に踏み出していく祖母の絆が一つのテーマになっています。お二人は上京されてから、ご家族とは離れて暮らしていらっしゃいますが、どのようにコミュニケーションをとっていますか?
八木さん 地元が滋賀なので、仕事で関西地方に行く時などにちょこちょこ帰ってるんです。あとおじいちゃんとおばあちゃんとはよく電話をしています。
豆原さん 僕はあまり帰れてないんですが、家族のLINEグループはあって、母や姉からの連絡が入っているのはいつもチェックしてます。あと、母とはたまに電話してますね。こないだは3時間ほど電話しました。色々報告しているうちに、あっという間に時間が経ってしまいますね。
》【前篇】「グループに入る前の自分に重なるところが」豆原一成(JO1)が撮影前“自身に投げかけた言葉”
豆原一成(まめはら・いっせい)
2002年生まれ。岡山県出身。サバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」から誕生した11人組グループJO1のメンバー。「日本レコード大賞」で優秀作品賞を2年連続受賞、「NHK紅白歌合戦」に3年連続で出場を果たす。デビュー5周年を記念して発売された「BE CLASSIC」は、主要音楽チャートで1位を総なめに。俳優としての主な出演作は日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(24年)や映画『劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア』(22年)、『BADBOYS -THE MOVIE』(25年)など。
八木莉可子(やぎ・りかこ)
2001年7月7日生まれ、滋賀県出身。2016年出演したポカリスエットのCMで一躍注目を集める。その後、Netflixオリジナルドラマ『First Love 初恋』(22年)や、NHK総合『おとなりに銀河』(23年)でヒロインを務め、日本テレビ系『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』(24年)では竜星涼とW主演を果たす。カンテレ・フジテレビ系10月期ドラマ『終幕のロンド -もう二度と会えないあなたに-』に出演するほか、映画『WIND BREAKER』が公開予定。
『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』
祖母文子と暮らし始めた大学生の拓磨は、亡き祖父の書斎で大学の入学案内を見つける。それは文子へのサプライズだった。勇気を出して大学に通い始め、学びの日々を謳歌する文子。一方、拓磨は夢に自信が持てず将来に悩む。そんな二人は富士山が好きだった祖父の手帳に不思議な数式を見つける。夢を見つけた祖母と、夢に悩む孫、二人の絆が新たな景色へと導いていく。
監督:中西健二
出演:豆原一成(JO1)、市毛良枝、酒井美紀、八木莉可子、長塚京三ほか
配給:ギャガ
©2025「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」
10月24日(金)新宿ピカデリー他全国ロードショー
https://gaga.ne.jp/fujisan_and_coffee/
衣装クレジット
豆原一成さん ニット 27,500円/LITTLEBIG、ネックレス 74,800円/LION HEART、リング 4,950円/LHME(共にSian PR)、その他/スタイリスト私物
八木莉可子さん Patchwork embroidered dress 143,000円/MURRAL
- date
- writer
- staff
- 文=高田真莉絵
撮影=平松市聖
ヘアメイク=西尾さゆり(豆原さん)
ヘア=EMORI MIHO(ende/八木さん)、メイク=NAO YOSHIDA(八木さん)
スタイリスト=齋藤良介(豆原さん)、Shohei Kashima(八木さん)
