お互いの演技者としての魅力、人間的な魅力を感じた部分は?

――共演する中で、お互いの演技者としての魅力、人間的な魅力を感じた部分はありましたか?
パク・ミニョン ヒスンさんは、「なぜ今までジャンルものにだけ出演してきたんだろう。もったいない!」と思うくらい、ロマンチックな顔を見せてくれました。今回、ロマンスもあるんです。私とではないですが。
チュ・ジョンヒョク あれはロマンチックでした。
パク・ミニョン これから「愛のアイコン」と呼ばれるようになるかも?
パク・ヒスン 制作会社の方々、たくさんのオファー、お待ちしております。

パク・ミニョン (日本語で)いらっしゃい~。ジョンヒョクさんは、本当に演技が上手です。泣く演技をすることが多かったのですが、涙をぽろぽろと流す演技が余りにも上手いので、隣で観ていて、本当に不憫に思えてきました。
チュ・ジョンヒョク 泣く演技について「これでいいのかな」と悩むことが多かったんです。でもその時、ミニョンさんが「あの演技、すごくよかったわよ」と褒めてくださったり、背中をトントンして労ってくださったりして、ありがたかったです。
――三人の息の合った掛け合いが、ドラマをよりおもしろくさせていますね。どのように関係性を築きましたか?

パク・ヒスン 私たち3人には年齢差があります。韓国は年齢やキャリアにおいて上下関係が強く、年下や後輩は敬語を使う必要があります。ですが、撮影で急にフレンドリーに話すのは不自然だと思ったので、最初から「敬語禁止、先輩と呼ばない。破ったら一回につき1万ウォンの罰金」というルールを作りました。お金がかかっているので、すぐにみんな慣れましたね。そのおかげで一気に距離が縮まりました。
パク・ミニョン 親しくなるためのルールでしたが、親しくなった後も続けていました。
――誰が一番多く罰金を払ったのでしょうか。
チュ・ジョンヒョク 僕です。最年少なので。でも、ありがたいことにお二人の配慮で実際に支払うことはありませんでした。計算したらたぶん、520万ウォンくらいになっていたんじゃないかな。この作品がヒットしたら、何かおいしいものをごちそうしたいと思います。
パク・ヒスン 他にも、私たち3人で誰かの家に集まって台本を読み合わせたり、調べものをしたり、一緒に食事をしたりもよくしましたね。
パク・ミニョン 誰かが落ち込んでいる日には、私の家に招いて話したりもしました。ある日10時間も話していてびっくりしたこともありました。
――ポスターには「詐欺師のだいご味はアドリブでしょ?」というキャッチフレーズが書かれています。実際の撮影でもアドリブがあったのでしょうか?

パク・ミニョン ほとんどがアドリブと言ってもいいくらい! まさしく、この作品のだいご味はアドリブでした。
パク・ヒスン 即席のアドリブというよりも、事前にアドリブの準備をしてきて、リハーサルで合わせてみるというやり方でした。それでも本番で予定外のアドリブをする人がいるんですよ。そういう時は、私が笑ってしまってNGになりました。
チュ・ジョンヒョク 全カットです(笑)
パク・ミニョン どれもおもしろいので、もったいないんですよ。どこかで見せられる機会はないかしら。
――最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
パク・ミニョン 世界中で多くの人が大変な時期を過ごしている中で、少しでもストレスを発散できるような、エネルギーを届けられるような作品を作りたいと思っていました。悪人たちを痛快に倒していくストーリーは、観ていてスカッとしますよね。12話にたっぷりと私たちの情熱を詰め込みましたので、たくさんのご視聴をよろしくお願いいたします。
パク・ヒスン 私たちが騙す相手は全員“悪人”なんです。それも善良な人たちを苦しめてきた悪党ばかり。そんな悪を成敗するという目的そのものが、観る人にとっても魅力的に映ると思います。私たちの変装も予想外のモノばかりなので、きっと驚かれると思います。心づもりをしてご覧になってください。
パク・ミニョン
1986年生まれ。2006年、ドラマ「思いっきりハイキック」でデビュー。主な出演作にドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」(10年)、「Dr.JIN」(12年)、「ヒーラー~最高の恋人~」(14年)、「リメンバー~記憶の彼方へ」(15年)、「七日の王妃」(17年)、「キム秘書はいったい、なぜ?」(18年)、「彼女の私生活」(19年)、「私の夫と結婚して」(24年)など多数。
パク・ヒスン
1970年生まれ。主な出演作に映画『10億』(09年)、『容疑者S』(12年)、『1987、ある闘いの真実』(17年)、『The Witch/魔女』(18年)、『リベンジャー』(18年)、『サンキスト・ファミリー』(19)、『警官の血』(22年)、ドラマ「私の恋愛のすべて」(13年)、「失踪ノワール」(15年)、「ムービング」(23年)「イカゲーム」(25年)など多数。
チュ・ジョンヒョク
1991年生まれ。16歳から21歳までニュージーランドに留学し、2015年に俳優デビュー。ドラマ「ユミの細胞たち」(21-22年)、「ハピネス」(21年)を経て、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」(22年)の弁護士クォン・ミヌ役で脚光をあびる。TBS系新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」(25年)で日本ドラマデビュー。「北極星」(25年/Disney+)にも出演中。
『コンフィデンスマンKR』

配信開始日:9月6日(土)
※毎週土曜日・日曜日23:50に新エピソードを配信予定
話数:全12話
出演:パク・ミニョン、パク・ヒスン、チュ・ジョンヒョク ほか
演出:ナム・ギフン
脚本:ホン・スンヒョン、キム・ダヘ
作品ページ:https://www.amazon.co.jp/dp/B0FLX478Z6/

2025.09.24(水)
文=酒井美絵子