台湾発のノスタルジックな青春ラブストーリー映画『あの頃、君を追いかけた』を韓国でリメイクした『あの夏、僕たちが好きだったソナへ』(2025年8月8日公開)。ヒロイン・ソナを演じるのは、世界的ガールズグループTWICEのダヒョン。

 本作が映画初主演となるダヒョンに、作品への思いや主題歌制作の裏側、さらに気になるメンバーたちの反応まで語っていただきました。


私なりに、ソナのキャラクターを作ってみたかった

――オリジナルである台湾映画『あの頃、君を追いかけた』のほか、日本版やタイ版のリメイクはご覧になりましたか? また、ソナを演じるうえで意識したことは?

 数年前に台湾オリジナルを観ていたのですが、ずいぶん前だったこともあり、「楽しくて、いい映画だった」ということ以外、あまり詳しいことは覚えていませんでした。今回、韓国版の台本をいただいて読んだときに、数年前に観たときの思い出が甦りました。

 日本やタイのリメイクに関しては、あえて観ていません。その理由は、私なりにソナのキャラクターを作ってみたかったからです。そして、現場で監督さんや俳優さんと一緒に、新たな作品を作りたいという思いも強かったからです。また、もし観てしまうと、どこかマネしてしまうかもしれないという心配もありました。

――ソナについては、どのようなキャラクターをイメージして演じましたか?

 ソナはクラス委員であり、模範生でもあります。また、おしとやかな性格ですが、どこか胸に秘めた思いがある女の子だと思って演じました。例えば、友人や先生に何か質問するときでも、まずは「ああでもない。こうでもない」と自分でいろいろ考えた末に問いかける。そして、その質問は決して悪意のようなものはなく、本当に純粋なんです。そんなピュアで、まっすぐなキャラクターを思い浮かべて演じました。

――ダヒョンさんとソナが似ていると思うところ、反対に似ていないと思えるところは?

 ソナと私は、とても似ている部分が多いと思います。大人っぽくて、真摯で真面目。そして、物事について深く考えている。それは私も同じです。ちなみに、監督がMBTI診断にのっとって、ソナのキャラクターを作ったそうです。

 反対に似てないところは、大学生になったソナがジヌと些細なことでケンカするシーンがあるのですが、お互いが正直になれないんですよね。もし私だったら、なるべくケンカをしないよう、その場を巧くまとめることを優先するような気がします。もう少し冷静になって、相手と話し合うと思うので、そこは似ていないですね(笑)。

2025.08.01(金)
文=くれい響