“雨の中のバス停”のシーンは、キュンとしました

――ダヒョンさんが演じられて、キュンとされたシーンを教えてください。
すべてのシーンがキュンとしたり、ドキドキしたのですが、あえて一つだけ選ぶとしたら、放課後にテスト勉強したジヌと雨の中のバス停で、水をかけ合うシーンです。それまでは勉強一筋、真面目一辺倒だったソナでしたが、ジヌというユニークな男の子に出会ったことにより、彼女を取り巻く世界が一気に広がることを描写している重要なシーンでもあります。
――ジヌと出会う前のソナだったら、どんな対応をしていたと思いますか?
それまでのソナの性格なら、雨に降られたら、避けて通るだけだったと思うんです。でも、ジヌとの出会いを通して、水を掛け合うような悪戯も楽しめるような性格になった。あのシーンの撮影はとても楽しかったですし、実際可愛いシーンに仕上がっているので、みなさんには是非注目していただきたいです。また、それまでソナのイメージカラーは白の設定だったのですが、このシーン以降、少しずつ黄色が加わっていくと思うので、この微妙な変化もチェックしてほしいです。

――台湾オリジナルの『あの頃、君を追いかけた』では主人公の要望に応えるヒロインは髪型をストレートからポニーテールにしますが、ジヌの要望に応えるソナはポニーテールからストレートにします。これはどういった意図があるのでしょうか?
ソナがポニーテールにするのは、チョ・ヨンミョン監督のアイデアだったと思います。クラス委員であり、模範生でもあるソナのキャラクターや性格を明確に表すのには、髪をラフに下ろしているよりは、きちんと束ねている方が合っていたのではないでしょうか。そして、高校を卒業して大学生になると、ソナは髪を下ろしていることが多いので、さらに彼女を取り巻く世界が広がっていったイメージなのでは? と思っています。
2025.08.01(金)
文=くれい響