この記事の連載
『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』前篇
『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』後篇

自由奔放に生きる女性と、秘密を抱えて孤独に生きる青年――。普通に馴染めない二人の“最強の関係”を描いた『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』が6月13日から上映中!
今作で、主人公を演じたキム・ゴウンさんとノ・サンヒョンさんに、作品の魅力とお二人にとっての「自分らしさ」について伺いました。
2人が感じた作品の魅力とは

――6月5日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた舞台挨拶で、キム・ゴウンさんが「台本を読んで、すぐにでも映画を制作してほしいと思った」とおっしゃっていましたが、台本のどこに魅力を感じたのでしょうか?
キム・ゴウン 台本を受け取った時、その場であっという間に読み終えてしまったんです。私がそんな風に読むのは珍しいんですね。多くはつっかえる部分があったり、「これは何を言いたいのだろう?」と考えたりするのですが、この台本は、まるでおもしろい短編小説のように、スラスラと読み進めることができました。
近年、このような映画は様々な要因により、制作が難航することが多いんです。しかしイチ映画人として映画界の多様性を考えた時、中規模、小規模の映画がコンスタントに出てきてほしいと思いますし、そういう世の中にしなければいけない。そういう思いもあって、ぜひ制作してほしいと思いました。
ノ・サンヒョン 僕もシナリオをとても楽しく読みました。軽いタッチでありながらメッセージ性もきちんとあり、とても正直で、現実的で、ユーモアもあり、青春に対する興味深い要素もたくさん含まれている。この作品に関わったらきっと楽しいだろうという思いで、出演を決めました。
2025.06.19(木)
文=酒井美絵子
撮影=平松市聖