ワイルドな役柄を演じられた経験は貴重

――今までで一番、自分とかけ離れた役というと……。

 まさに今回の『男神』での山下裕斗役は、自分とは離れていたんじゃないですかね。工事現場で巨大な機械を操る職人で、最後までクールでかっこいいキャラクターだったので、役作りもイメージしやすかったです。

 主人公を演じた遠藤雄弥さんの後輩っぽい感じだったり、顔に土がついてたりする荒々しい感じだったり……。普段の僕は、顔に土がついてることなんて絶対にないから(笑)。逆にワイルドになれて、いい経験をさせてもらいました。撮影中、あの衣装、メイクのまんまで早朝に牛丼屋に行って、そのノリでいっぱい注文してみたんですけど、中身は変わらないので、ぜんぜん食べられなかったです(笑)。

――素の部分では、ワイルドではなくて、かわいらしい面が多いんですか?

 それが、そうとも限らなくて、オンになると可愛いポジションになるという感じだったのかもしれません。めちゃめちゃややこしいんですけどね。素の自分は、アメリカ、特にL.Aのカルチャーとかヒップホップが大好きだったりもするんです。アメ車に乗ったりもしているし。だから、アーティストとしてはヒップホップ曲も歌えるし、アイドルの部分を出したライブもやったりしているし、どっちの部分も持っていますね。

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