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 9月19日(金)公開の映画『男神』で、スクリーンデビューを果たす岩橋玄樹さん。

 本作は、日本の伝統美に潜む狂気と、家族に襲いかかる恐怖を描いたホラー映画。原案は、YouTubeの人気チャンネル「怖い話怪談朗読」で朗読され話題を呼んだ一編で、映像化が待ち望まれていた注目作だ。

 岩橋さんに、初めての映画出演で感じたことや、俳優として、そしてアーティストとして活動する現在の想いについて伺った。


久々に演技をするきっかけになった作品

 

――映画『男神』で演じているのは、建設会社社長の息子で巨大建機を操る職人・山下裕斗。オファーされたときの気持ちはいかがでしたか?

 原作となったYouTubeチャンネルのことは知っていて、映画化にあたってお話をいただけたのはすごく光栄でした。自分がこうやってスクリーンデビューできるってこともうれしかったし、久々にお芝居をやるきっかけになる作品だったのもあって、緊張もしたけどすごくうれしかったです。

――緊張されたんですね。

 周りがすごい俳優さんばかりだったので、迷惑になったらいけないな、NGを出したらいけないなと思って頑張ってたんです。でも、意外とすんなり自分の中に役を落とし込めたので、いい感じで撮影に臨めたと思います。

――岩橋さんの出ている場面は、迫力のあるシーンも多かったですが、撮影現場はどんな雰囲気でしたか?

 けっこうスモークとかも焚かれてましたし、神秘的な雰囲気がありました。現場自体が怖かったってことはないけれど、不思議な感覚がありましたね。撮影場所は愛知県日進市で、すごく静かなところだったんですけど、ときどき電車の音が遠くから聞こえてきて、そのときだけ現実に戻されました。

――共演者の方とのコミュニケーションはいかがでしたか?

 主役の和田勇輝役の遠藤雄弥さんはすごく優しくて、僕が人見知りなので積極的に話しかけてくれたのが嬉しかったです。それから僕のお姉ちゃん役の須田亜香里さんも休憩時間に世間話をしてくれたりして、すごく全体的にいい雰囲気でした。

2025.09.19(金)
文=西森路代
写真=平松市聖
スタイリング=河田威尊
ヘア&メイク=村澤柚香