中国・上海に、食と文化を融合させた新しいスポットが誕生しました。8月26日に外灘(バンド)エリアにオープンした「Taste of China」は、Trip.com Groupが手がける世界初の没入型ショーレストラン。中国7 ⼤地域を代表する料理7 品を、迫⼒ある映像演出とライブパフォーマンスを組み合わせた90分間のショーとともに、堪能することができます。そんな特別な体験と、気になるコース料理の内容について紹介します。

※Trip.com Group として世界初


中国の7つの地域をめぐる美⾷の旅

 「Taste of China」の最大の特徴は、料理を食べるだけではなく、その土地のストーリーも一緒に味わえること。中国を7つの地域に分け、それぞれを象徴する料理が全7品のコース料理で登場します。

 映像演出で案内役を務めるのは、愛らしいパンダのシェフ「チェン・バオバオ」。彼とともに旅をするように、各地の味覚をめぐります。

 北部エリアではカリッと香ばしく焼き上げた北京ダックを、爽やかな香りのジャスミン茶とともに。南部エリアでは、酸味が特徴的なサワースープフィッシュを、まろやかなプーアル茶と合わせて堪能します。

 そして、中部では霜降り牛やアワビ、希少なきのこを使った薬膳火鍋が登場。西部エリアでは、和牛の角切りやロブスターを加え、スパイスが効いた麻婆豆腐が“進化系”の一皿として提供されます。

 各料理には、「知恵」「責任」「仁愛」「誠実」「伝統」「つながり」「⾰新」といった中国文化に根づく7つの価値観が込められています。食事を楽しみながら鑑賞する映像では、パンダシェフ・チェンバオバオがこれらの価値観に出会うシーンが描かれています。

 たとえば、桂林の漁師が生態系を守るために禁漁期を守るシーンや、四川の料理人が本場の⿇婆⾖腐のために三年もの間、熟成した豆板醤にこだわる姿など。料理の背景にあるストーリーを知ることで、より奥深い食体験のひとときとなります。

2025.09.17(水)
文=CREA編集部