この記事の連載
うちの子ベストショット①「はじめて一緒にねむった日」

―― 一目惚れに近かった?
そうですね。猫って顔や性格がキツいイメージがちょっとだけあったんですけど、その写真が犬のような感じで目に留まったというか。何、この子!って気になって即決しました。猫を飼うのは初めてだったので、最初はバイト先の人にいろいろと教えてもらって。家族では母親が特に動物が大好きで、家ではペットホテルもやっていて猫の基本的な知識もあったので、必要なものを揃えてすぐ迎え入れることができました。
そして、Smoky3は一昨年11月後半に、犬を飼っている知り合いから引き取ったんです。10月くらいに、その人の友達が猫を拾ったけど自分は犬を飼っているから飼えないという連絡があって。もし捨てられた子だったら、人に嫌なことをされた記憶より、いい記憶がたくさん残ったほうがいいなと思ったので、すぐに引き取ることを決めました。
うちの子ベストショット②「あそぶって言ったのに…」

――初めて猫と暮らしてみて感じたことはありますか? ライオネル君を迎え入れた当初は苦労もあったと、YouTubeの動画で話されていましたが。
物を落とされたりはありましたね。私、アメリカン雑貨が好きで買った物を飾ったり、お花が好きなので飾ったりしてたんですけど、猫と暮らすようになってからは全部諦めました。何度かは戦ってみたんですけどね。そっと置いてなじませて新しいものじゃないって認識させると大丈夫だったりもするんですけど、置いては落とされての繰り返しで根負けしました。
来た当初、ライオネルに引っかかれたり、ぶら下がられたりして毎日傷だらけで。寝ていても遊んでほしくて手を出してくるので、ちょっと大変だなと思った瞬間は何度かありました。けど、やっぱりかわいさが勝ちましたね。
ライオネルは犬っぽいというか、人懐こい性格なんですけど、Smoky3のほうがもっと犬っぽい性格で。私が家に帰ってソファに座った瞬間、膝の上に乗ってきて動かないですし、トイレとか行くにも先回りして膝の上に乗ろうとしてくるんです。
先輩のサンシャイン池崎さんに2匹の関係を相談

――2匹の関係は良好ですか?
最初は大変でした。Smoky3は人見知りしないタイプで、私だけじゃなくライオネルにも遊ぼうよって積極的に向かっていったんです。ライオネルはほかの動物を見たことがなかったこともあって、Smoky3の行動にびっくりしていましたし、ストレスが溜まってしまったのか、元気がなくなってしまったんです。Smoky3が私のところに来ているときは、“俺はいいよ”っていう感じで遠くにいたりして。心配しているうちに2匹で一緒に寝始めたので大丈夫かなと安心してたら、大ゲンカして近づけない距離感になってしまったんです。
その後、いろいろと試したんですけど、関係がよくならなくて。先輩のサンシャイン池崎さんに相談したら、「何もしなくていい。猫たちに全部任せていいよ」と言われたので、何もしないようにしていたらすぐ仲よくなりました。
――さすがスペシャリスト。干渉しすぎるのはよくないんですね。
猫には猫の社会があるんでしょうね。今も仲はすごくいいです。
2025.09.17(水)
文=高本亜紀
撮影=橋本 篤
写真=りなぴっぴ(リンダカラー∞)