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#3 熊野大花火大会

天然記念物・鬼ヶ城を使った音と光の衝撃が会場を震撼
海上交通が盛んだった三河地方の花火に続く300有余年の歴史を持つ「熊野大花火大会」。熊野灘に広がる美しい七里御浜や、国の天然記念物に指定されている鬼ヶ城を舞台に色とりどりの花火が打ち上げられる。
最大の見どころは、フィナーレの鬼ヶ城の岩場や洞窟を利用した仕掛花火「鬼ヶ城大仕掛け」。岩場に、花火玉を直に置いてそのまま爆発させるもので、その凄まじい迫力に心の鼓動まで震撼させられる。直径600メートルにもなる扇状に開いた三尺玉の海上自爆花火も圧巻のスケール。他では味わうことができない唯一無二の花火を体感してみては?
熊野大花火大会(くまのおおはなびたいかい)
打ち上げ場所 七里御浜海岸
花火打ち上げ日 2025年8月17日(日)19:00~21:00頃
※雨天時:荒天・高波時は延期
予備日:8月19日(火)、21日(木)、26日(金)、28日(木)
打ち上げ数 約1万発
例年の人出 約8万人
公式HP https://www.kumano-kankou.info/kumano-fireworks/
#4 宮津燈籠流し花火大会

江戸時代から続く燈籠流しと花火が織りなす祈りの祭典
宮津の「灯籠流し」は、日本三大灯籠流しの一つとされている。お盆に故人の霊を送るために宮津湾に燈籠を流す伝統行事は、約400年の歴史を経て現代へ受け継がれている。
初盆を弔う手作りの「精霊船」と約1万個の紅白の燈籠が海面を漂う光景は、美しくも厳かな雰囲気。ここに彩りを添えるのが色鮮やかな花火。「○○を記念する花火」「市民が○○する花火」などが、宮津湾の夜空を埋め尽くしていく。
クライマックスの海上スターマインは、海と空が一体となるような迫力ある光景が広がる。来場者は毎年7万人を数える宮津市最大の一大イベントとなっている。
宮津燈籠流し花火大会(みやづとうろうながしはなびたいかい)
打ち上げ場所 宮津市島崎公園沖の宮津湾
日時 2025年8月16日(土)19:50~20:35
※小雨決行、荒天時中止
※有料観覧席あり
打ち上げ数 非公開
例年の人出 7万人
公式HP https://miyazu-cci.or.jp/hanabi
2025.08.02(土)
文=桐生奈奈子