東京五輪でもらったUNOを6歳の子と…
IOC会長の任期は最短で8年間。半年後の来年2月にはミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックの開催が迫っている。また、参加選手のジェンダー問題や気候変動への取り組み、ロシア等の出場停止国に対する対応など、難しい問題も山積み。今まで以上に重責を伴う多忙な日々が続く。

そんななか、自身の健康を保つために心がけているのは、1日の最後に数分間、一人でゆっくりとした時間を過ごすこと。そして、家族との時間を大切にすること。
コベントリー会長「子どもとの時間は、頭をからっぽにして過ごしています。昨夜は4年前の東京大会でもらったUNOを見つけて、上の子と1時間ほどゲームをしましたが、すごく楽しかったですね。
ここ数週間で、8か月の娘(※取材当時)が起きると独り言を言うようになり、それが本当に可愛いくて胸がいっぱいになります。そして上の子は、起きた瞬間からママ、ママと大声で呼び始める。今の私にとって彼女たちとベッドの上で一緒に時間を過ごす朝の時間が、1日のなかでいちばん好きな、そして特別な瞬間なんです」
カースティ・コベントリー
1983年9月16日生まれ、ジンバブエ共和国出身。16歳のときに開催された2000年のシドニー大会でオリンピック初出場を果たし、以降5大会連続でオリンピックに出場。04年、08年には200m背泳ぎで金メダルを、04年の100m背泳ぎ、08年の200m個人メドレー、400m個人メドレー、100m背泳ぎで銀メダルを、04年の200m個人メドレーで銅メダルを獲得した。2025年3月20日に開催されたIOC会長選挙で初当選し、初の女性、初のアフリカ出身の会長に就任した。

2025.08.07(木)
文=長島恭子