まもなく鬱陶しい梅雨の季節。ついつい頭に浮かぶのは、北海道の抜けるような青空、どこまでも広がる大地……。爽やかな新緑の季節にふさわしいスポットを、札幌で刊行されている人気のライフスタイル誌「poroco」に紹介していただきます。

グルメスポットの裏参道で何を食べようかと迷ったら……

店名「SIO」は、「塩」または「潮」とかけていて、魚介の料理が評判。野菜を凍らせてパウダー状の調味料にするなど、味わって楽しむ仕掛けも。ランチは2,000円~、ディナーはアラカルトやコースもあり。「お任せコース」7,000円の場合は、ワインの持込みがフリーに。

 札幌市営地下鉄・円山公園駅の裏手にある裏参道は、グルメや雑貨の店などが立ち並ぶ人気のストリート。雑誌「poroco」で円山特集を組むときは、円山エリアの中心的存在になります。グルメのジャンルもさまざまで、スープカレーにハンバーグ専門店、フレンチにピッツェリア……何を食べようか迷ってしまいます。そんなときに、おすすめなのがこちらの一軒。

 レストラン「SIO」には、決まったメニューはありません。オーナーシェフの佐藤陽介さんは、和食の修業をしていましたが、「真っ白いお皿に描く料理をつくりたい」と洋食の道へ転向。イタリアン、フレンチの修業を経て、自身の店をオープンしました。だから、佐藤さんの料理はノンジャンル。フレンチでもない、イタリアンでもない、和食のエッセンスも感じられる、佐藤さん独自のスタイルの料理が味わえます。

どんな料理が出てくるか、食べるまでのお楽しみ

オープンキッチンでは、カウンターでシェフと対話しながら、目の前に出される料理を待つひとときも楽しい。ほかにボックス席や個室席もあり、ニーズに応じて利用できる。

 まずは、その日に仕入れた食材をチェック。食べてみたい食材や料理、おなかのすき具合など、その時の気分を佐藤さんに伝えてください。このお店では、ゲストのリクエストに応じてメニューを決める、自由なスタイルの料理が楽しめるんです。食材のことがわからなければ、おすすめでまかせてもOKです。

 どんな料理が出てくるのかは、あとのお楽しみ。といっても、出てきた料理をみても、一瞬わからないメニューもあります。見た目の美しさ、鼻をくすぐる香り、意外な食感……まさに五感を刺激される料理の数々。食事を楽しみながら、ついつい、ワインがすすんでしまいます。

 その日の自分のためにつくられたメニュー。ぜひ、味わいに訪れてみてください。

SIO (シオ)
所在地 札幌市中央区南2条西23丁目1-1 テイストビル 1階
電話番号 011-676-9220
営業時間 ランチ 11:00~15:00(13:30ラストオーダー)/ディナー 18:00~20:30ラストオーダー
定休日 不定
URL http://www.restaurant-sio.com/

月刊「poroco」 (ポロコ)
1997年に創刊した、札幌の生活情報誌。20~30代女性をターゲットに、札幌のグルメ・ショッピング・ビューティ・イベントなど生活を豊かに楽しくする情報を発信。毎月20日発売、450円(税別)。北海道の書店・コンビニ・キヨスクや「北海道どさんこプラザ」各店でも発売中。
URLhttp://www.poroco.co.jp/

2014.06.02(月)
撮影=中嶋 史治(BLUE COLOR DESIGN)