フランス人シェフが惚れ込んだ北海道の空気と食材の素晴らしさ
東京で女性に人気のまちといえば、吉祥寺や自由ヶ丘の名前が挙がると思いますが、札幌では何と言っても円山(まるやま)エリア。札幌随一のパワースポット・北海道神宮を有する円山公園は、GWから5月中旬にかけては桜の名所としても賑わい、札幌の雑誌「poroco」では必ずといっていいほどこの時期に円山特集が組まれます。
おしゃれなレストランが点在している円山エリアの、円山公園の入口脇に、2014年1月に小さなカフェレストラン「Daisy's」がオープンしました。駐車スペースの奥にグレーの箱のような四角い建物があり、その右側のドアから入るという、隠れ家的なお店です。
こちらで腕をふるうのは、フランス人シェフ、ロマン・ボリーさん。フランス各地の星付きレストランで修業し、日本の文化、特に和食の世界に魅かれて来日しました。縁あって北海道で働くようになり、食材が身近に豊富にあることがフランスに似ている、と気に入って、この地に根を下ろしたそうです。
「北海道は空気がきれい。野菜も、肉も、牛乳も質のいいものがたくさんあって、北海道自体がまるで日本の冷蔵庫みたい」と絶賛するボリーさん。だからこそ、彼の料理はすべてが、その日に仕入れた食材にインスピレーションを受けたものばかり。メニュー名もその日に決まります。
地元の食通が通う美食のまちで、上級者向けの札幌を満喫しよう
ランチは、メインを魚か肉から選ぶ全5品のセット「シェフのおすすめランチ」やキッシュ、パスタがあり、壁一面の大きな窓からは、夏には円山公園の緑あふれる木々を、冬は一面の雪景色を眺めながら味わえます。カフェタイムは、「レモンタルト」など手づくりのスイーツとともにお茶を楽しめます。
夜ともなると、気軽にフランス料理とワインが味わえるビストロに。その日のアラカルトメニューから好みを選んでお酒とともに楽しんだり、じっくりとコースでいただいたり。吹き抜けの開放的な店内は、大人向きの空間に装いを変えます。
円山は、こうした一軒家グルメの多いエリアです。観光客向けのジンギスカンや海鮮丼などが味わえる場所ではなく、地元の食通が通う美食のまち。札幌のきれいな空気、さわやかな風を感じつつ、あふれる緑を目にしながら、フレンチを味わいに訪れてみませんか。いわゆる観光を超えた、上級者向けの札幌の姿がここにあります。
Daisy's (デイジーズ)
所在地 札幌市中央区大通西28丁目2-16
電話番号 011-215-6165
営業時間 ランチ 11:30~14:00ラストオーダー、カフェタイム 14:00~17:00(16:30ラストオーダー)、ディナー 18:00~22:00(21:00ラストオーダー)
定休日 月曜日
URL http://daisys-maruyama.jp/
月刊「poroco」 (ポロコ)
1997年に創刊した、札幌の生活情報誌。20~30代女性をターゲットに、札幌のグルメ・ショッピング・ビューティ・イベントなど生活を豊かに楽しくする情報を発信。毎月20日発売、450円(税別)。北海道の書店・コンビニ・キヨスクや「北海道どさんこプラザ」各店でも発売中。
URL http://www.poroco.co.jp/
2014.05.26(月)
撮影=中嶋 史治(BLUE COLOR DESIGN)