美しいロングヘアのためのアイテムの選び方って?

――「髪質を変えたいのならシャンプーを変えるべき」と言った美容師さんがいたのですが、本当なんですね。選び方のポイントはありますか?
おすすすめしたいのが「香りで選ぶ」こと。洗髪は毎日のことですから、好きな香りに包まれていれば心地よくお手入れができますよね。
次のポイントは、「仕上がり」です。絡まり、中間から毛先までの収まり、そして頭皮の臭いが取り切れているかどうかをチェックしてみてください。
――シャンプーとトリートメントは、同じシリーズで揃えたほうがいいのでしょうか?
シャンプーとトリートメントでは、得意なことや担う役割がまったく異なります。シャンプーは髪が十分濡れた状態で、泡立たせ、髪の根元から髪全体まで洗い上げるもの。一方トリートメントは、水気を軽く切った状態で、髪の中間から毛先を中心に使います。特にダメージなどを感じやすい中間~毛先を集中的にケアしやすいアイテムです。
同じシリーズのシャンプーとトリートメントを使うことで良い効果が得られるように設計されているので、シリーズで揃えて使うのがおすすめですね。
――サロン専売品と市販品の違いは、どんなところにあるのでしょうか?
喩えるならば、風邪をひいたときの薬です。ドクターが診察し、ぴったりの処方薬を選んでくれるのと同様に、プロの美容師さんがカウンセリングをして悩みをスピーディに解決できるように選んでくれるアイテムがサロン専売品です。一方、個々の悩みをピンポイントに解決するのではないけれど、万人にアプローチできるドラッグストアで買える総合風邪薬のような存在が、市販品だといえます。
――なるほど。とてもわかりやすいです。やっぱり、美しいロングヘアのためにはいろいろ考えなければいけないんですね……。
自分の髪に合うアイテムを選べるかどうかがとても大切だと思います。加えて、ヘアケアのシーンごとに適材適所でアイテムを選択するほど美髪がキープできる傾向にあるとはいえます。
ぜひ取り入れてほしいのは、ドライヤー時の絡まりを防いだり熱ダメージを防いだりするアウトバストリートメント。やわらかさを与えやすいミルクタイプ、ツヤ感を与えやすいオイルタイプ、均一に広がり全体にうるおいを与えやすいローションタイプなどがあります。
髪の毛のうるおいをキープする力が低下しているエイジング毛は、洗髪後すぐにドライヤーをしないとうねった形で乾いてしまう場合があります。すぐにドライヤーをできないときでも、洗髪後すぐにアウトバストリートメントをつけておくと急な乾燥を防ぐことができ、キレイなシルエットに乾かしやすくなりますよ。
●お話を聞いたのは……
長谷部未来さん
ミルボン 開発本部 研究開発部 基礎研究グループ 開発展開企画室 マネジャー。2008年入社。ヘアカラーの開発を10年間担当後、ヘアケアアイテムが毛髪に与える作用検証などの基盤研究を担当。
美髪ロングを育てるおすすめのヘアケアシリーズ
◆ミルボン オージュア プレセディア
根元からの髪のハリ・コシのなさや分け目の目立ちが気になるといった地肌悩みに着目したシリーズ。うるおいを与えながら、弾力のある髪に導く。沈丁花の香り。

ミルボン
フリーダイヤル 0120-658-894
https://www.aujua.com/products/presedia.php
◆イーラル
頭皮と髪を、エイジングの要因となる活性酸素から守り、本来の機能に導くシリーズ。グリーンフローラルフルーティの香り。

イーラル
フリーダイヤル 0120-36-1186
https://eral.co.jp/
◆リエモーション
髪や地肌の栄養源となるビタミンやアミノ酸が豊富な高品質なハンガリー産アカシア蜂蜜を非加熱処理で高濃度に使用したシリーズ。輝きとハリのある髪に導きます。

KEN
メールアドレス support@intime-cosme.com
https://ken-beauty.co.jp/
増本紀子(ますもと のりこ)
美容エディター&ライター。alto代表。4つの出版社勤務を経て、独立。雑誌やメーカーのリーフレットなどで、スキンケアからインナービューティまで幅広い美容記事の編集・執筆を行う。雑誌CREAでも多数の記事を執筆している。

Column
増本紀子のビューティレスキュー
肌年齢マイナス25歳の美肌を誇る美容エディター&ライターの増本紀子さんが、季節ごとのビューティのお悩み解決に役立つ厳選アイテムやとっておきのケア法をお届け!
2025.03.20(木)
文=増本紀子(alto)
撮影=釜谷洋史
モデル=藤田雅馨(CREAアンバサダー)