
神戸市の西部、JR山陽本線の舞子駅か、隣接する山陽電鉄の舞子公園駅で降りると、明石海峡大橋がすぐ近くに見え、坂道を上っていくとキラキラと輝く海の向こうに淡路島の青い島影。うんと遠くへ旅している気分になります。
駅から歩くこと、15分。住宅街の建物にインドネシアの木彫りの看板を発見。「Tea Butik Saiita(ティーブティック サイータ)」です。
店内に入ると正面の壁には木彫りの大きな扉が飾られ、1枚板の大テーブルにラタンの椅子が配されています。床は華やかなタイル張り。まるでインドネシアのお屋敷かホテルのよう。

右手の棚には、インドネシアのジャワ島、西ジャワ州にあるBUKITSARI(ブキットサリ)オーガニック茶園の紅茶が並び、左手のカウンター後ろの棚には、バリ島の陶器のポットやカップ&ソーサー、インドネシアで作られているロイヤルアルバートのティーセットがずらり。カウンターの上には、その日の手作りスイーツ。雰囲気はインドネシアの高級ティーサロンのよう。


笑顔で迎えてくれるのは、紅茶コーディネーターの彩子さんと、姉の南さん。彩子さんはブキットサリの日本総代理店の代表でもあります。

「ブキットサリオーガニック茶園は、標高1000m以上で雨が多く、朝夕の寒暖差が激しくて霧も出る、お茶の生産に適した土地にあります。すべて手摘みされて大切に作られたオーガニックのお茶です」との説明を聞けば、お茶好きなら興味津々。

アッサム種の茶葉を使った「プレミアムブラックティー」、中国種の茶葉の「インペリアルブラックティー」、プレミアムブラックティーにレモングラスとジンジャーをブレンドした「JAVA イヴニングティー」、オーガニックのシナモンをたっぷりプラスした「シナモンティー」など、飲んでみたい紅茶がたくさん。他にも、ジャスミンティーをベースに東南アジアらしいレモングラスやパンダンリーフをプラスしたもの、グリーンティーをベースにミントやレモンをプラスしたものなど、初めて聞くブレンドティーがいろいろ。

さらに、シルバーチップ(新芽)のみを使った希少価値の高い、注目の「ホワイトティー」もあって、お茶を選ぶにも、おおいに迷ってしまいます。また、「ご自宅で手軽にリーフティーを楽しんでいただけるよう、茶葉はポット用に1回分ずつ個包装されているんです」とのことで、とても扱いやすそう。茶葉を購入して、さっそくお家でいれてみたくなりました。
2025.02.09(日)
文・撮影=そおだよおこ