どれが必要? がん検診チャート

●子宮頸がん検診


●子宮体がん検診


●乳がん検診

 一部自治体では、子宮頸がん検診で採取した同じ細胞を用いてできるHPV検査が公的に受けられるようになった。結果次第では、検診の間隔を広げられる可能性もあるという。

「HPVへの感染がなければ定期的に経過を見る必要がないので、検査の間隔を現状の2年から5年程度に引き延ばすことができます。マンモグラフィについても、乳房を挟まず、被曝もしないマイクロ波マンモグラフィの実用化が進んでいます。いま、20代の方が40代になる頃には、痛くない乳がん検診が主流になっている可能性は高いですよ」

「ブレスト・アウェアネス」とは?

 乳房を意識する生活習慣として、以下の4つを行いましょう。

#1 自分の乳房の状態を知る

#2 乳房の変化に気をつける

#3 変化に気づいたらすぐ医師に相談する

#4 40歳になったら2年に1回乳がん検診を受ける

●お話を聞いたのは……

産婦人科医 宋 美玄(そん・みひょん)先生

1976年、兵庫県生まれ。産婦人科医、医学博士、性科学者。2017年、丸の内の森レディースクリニック開院、一般社団法人ウィメンズリテラシー協会代表理事就任。診療95%、メディア露出5%としながらも、さまざまな女性の体の悩み、妊娠・出産、女性の性などに関する積極的な啓蒙活動を行っている。

Column

私たちの体を守りケアする
フェム・ヘルス研究室

女性の心身の仕組みを理解して、快適に暮らすめための連載。「フェムテック」アイテムの紹介をはじめ、PMS、月経、更年期などの女性のしんどさを和らげて、生活の質を上げる方法を考えます。

2025.03.02(日)
文=今富夕起
イラスト=竹井晴日

CREA 2025年冬号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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