昨年のクリスマスライブは26日開催だったけど…
――クリスマスライブのタイトル「"Winter Song" ~Love~」にはどのような思いを込めたのでしょうか。
愛をテーマに、クリスマスを存分に楽しんでいただけるセットリストを組みました。EXILEへの愛情や、楽曲に込められた愛のメッセージを思い出として持ち帰っていただけたら嬉しいです。
――EXILEを愛する気持ち=「EXILE愛」を、TAKAHIROさんとファンのみなさんで共有するイメージなのですね。一般的にはミュージシャンがファンに愛のメッセージを贈る構図があるものの、TAKAHIROさんの場合はファンと同じ立ち位置で「EXILE愛」を共に分かち合っている印象です。
そうです、そうです。みんなで大きな愛を見ている感覚かもしれないですね。僕らはそのための場所を提供する、というイメージです。
――クリスマスライブを構成する上で1番こだわったのは、オーガニックな音づくりでしょうか。
そうですね。昨年のクリスマスライブは12月26日開催でしたが、今年は24日、ジャストでクリスマスイブの開催です。年に一度の特別な日に、時間を割いて来てくださるみなさんに、「日本一のクリスマススポットだった」と言ってもらえるような素敵な体験を届けたいと考えています。ステージ演出にもこだわり、たとえ僕が歌わなくても、「超綺麗なイルミネーションを見て楽しめた」というくらいの空間を目指します(笑) みなさんに心から満足してもらえると信じています。
――空間演出も音楽も、クリスマスを100%満喫できるイメージですね。
そこで何が大事かと考えた時に、素敵なクリスマスソングがあった方がいいというアイデアで、「Winter Song」を作ったんです。
――新曲「Winter Song」は今回のクリスマスライブのために作られた曲なのですね。
韓国クリエイターのNienさんのデモ曲を2、3年前から温めていました。前作のアーティスト写真の撮影で良い作品がたくさん撮れたので、これからをどういう物語にしようかと考えていた時に、この曲が頭に浮かんで「クリスマスソングでいこう」と着想を得て、即座に歌詞を書き上げました。
――TAKAHIROさんが作詞に込めた思いを聞かせてください。
日本もクリスマスシーズンが大好きですよね。でも25日が終わったら一気に撤収する(笑)。この儚さが、年に一度の心が踊る特別な要素になっているのかもしれません。忙しい日々を過ごすなか、師走のなかで少しだけ日常を忘れられる瞬間、幸せや温かい気持ちになれる特別な日。そんな「儚さ」と「幸せ」が交差するクリスマスを表現したいと考えました。一年を通し、いろんなストレスと闘ってきた皆さんが少しでも報われるような曲にしたいと思ったんです。
2024.12.15(日)
文=あつた美希
撮影=平松市聖