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 ソロ活動11年目を迎えたEXILE TAKAHIROさんは、全国Zeppツアーを開催し、去年に引き続き武道館の単独公演を実施。2024年12月24日には「EXILE TAKAHIRO CHRISTMAS LIVE 2024"Winter Song" ~Love~」にて、新曲「Winter Song」を披露する。ライブや新曲発表を絶え間なく続けていく理由は、「寂しい思いをさせたくない。物語はこれからもずっと続いていくと伝えたい」と話し、ファンとの絆を大切にするスタンスがある。クリスマスライブで目指すもの、来年に企画していること。そしてソロ活動への思い、LDHの社訓であり社名でもあるHappiness(幸福)を信条にしていること、そして今回のライブのテーマであるLove(愛)について語る。


昨年のソロ活動10周年は次を見据えるくらいの感覚だった

――去年に続いて武道館での単独公演を成功させたことについて、お気持ちを聞かせてください。

 去年に続いて再び日本武道館のステージにソロで立つことができました。去年は1日でしたがソロ活動10周年でとてもメモリアルなステージになったぶん、今年はだいぶ期待値が高まっているのを感じていました。去年に来てくださった方々、DVDなど映像で楽しんでいただいたみなさんの期待に応えなければという責任もあり、昨年を超えるために全力で挑んだ結果、ここ数年で一番の疲れを感じるほど2日間ですべてを絞り出し切ることができました。

――今年の武道館単独公演は2日間あり、いろいろアレンジをされたそうですね。

 両日とも来てくださる人もたくさんいたので、2日来ても満足していただけるよう、セットリストを大幅に変更するなど、内容に工夫を凝らしました。バンドメンバーやスタッフを含むチーム全体が、普段のツアーとは異なる緊張感を共有し、リハーサルから本番のような集中力で音作りに取り組みました。研ぎ澄まされた感覚のなかで、一丸となってステージを作り上げることができたのは僕にとって大きな自信となり、多くの発見と学びを得る機会にもなりました。

――ファンのみなさんの後押しもあり武道館2daysが成功したのですね。

 そうですね。EXILE TAKAHIROのソロを応援してくださるみなさん、そして長年EXILEを支えてくださるみなさんのおかげで、日本武道館という聖地で新たな思い出を作ることができました。距離感の近いあの独特な雰囲気での2日間は、僕にとって非常に貴重な経験となって、またひとついい思い出が増えました。

――ソロ活動11年目を迎えて、どのような心境の変化がありましたか。

 去年にソロ活動10周年を迎えましたが、この10年の間にはコロナ禍による空白の期間もありました。ここ数年はソロ活動に全力を注ぐより、EXILEの活動を優先してきたことも多かったので、10周年という実感がいい意味であまり湧いていませんでした。自分としては集大成というよりも、新たな一歩を踏み出す一つのきっかけになったように感じています。

――まだまだこれからという思いが強かったのですね。

 そうなんです。達成感というよりは、次を見据える感覚でしたね。

2024.12.15(日)
文=あつた美希
撮影=平松市聖