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 あたりがオレンジ色に染まる秋の夕陽。何度眺めても言葉を失います。そんな感動を味わいたくて、西側に風景が開けたキャンプ場を選ぶことがあるほどです。そういった場所なら、天気がよければ間違いなく感動の夕景を楽しめるはずです。

 特に、日の入りの前後5分ほどは“マジックアワー”。どんなマジックが繰り広げられるかは、気象予報士にも見当がつかないのだそうです。オレンジ、深い赤、ときにはピンクや紫も……。たとえ、太陽が雲で隠れたとしても、その瞬間まで眺めていることも大事です。

 今回は筆者が訪れた所の中でも夕陽が美しかった、心に残るキャンプ場をご紹介します。


◆波戸岬キャンプ場(佐賀県唐津市)

 九州の絶景キャンプ場として紹介される事の多い「波戸岬キャンプ場」は、唐津焼で有名な佐賀県の唐津市に位置しています。イカで有名な呼子も近くにあるので、イカ活き造りも試してほしいですね。

 夕陽はどこのサイトでも観ることは出来ますが、一番開けているフリーサイトエリアがおすすめです。ただし、フリーサイトエリアは車で横付けできず、カートやリアカーで荷物を運ぶことになるのであまり重くてかさばるようなギアは持って行かない方が懸命かと思います。

 フリーサイトエリアでテントを張ったらあとは夕方まで待つのみです。

 ここでは、夕陽が出たらそのサイトにいた全員の会話が止み、周りの人も足を止めてスマホで写真撮ったりしていました。文字通り筆舌に尽くしがたい、本当に素晴らしい景色で、一緒に行った息子と夜になるまで眺めていたのが思い出されます。

波戸岬キャンプ場

所在地 佐賀県唐津市鎮西町名護屋7324
電話番号 0955-82-2820
https://www.hadomisaki-camp.jp/

2024.09.26(木)
文・撮影=猪俣慎吾