「おこもり」を決め込んで、至福のスパを堪能

 夏のニセコは、夏山の景色を楽しむサマーゴンドラや尻別川でのカヌー体験など、アクティビティも豊富。がしかし、リゾートステイがあまりに快適過ぎて「おこもり」を決め込むことにしました。館内をぶらぶら散歩していたら、不思議な空間が……?

 コンシェルジュに聞くと、夏場はスキーエントランスの一部に畳を敷き、プライベートのヨガレッスンを受けることができるそう。このようなメディケーションクラスは要予約(リゾートの都合により、営業期間が変更になる場合あり)なので、事前に知っていたら、体験してみたかった。次回のお楽しみに取っておくとして、今日のところはスパを訪ねることにしましょう。

 ロビー階の大浴場隣にあるスパは、東洋的な内装と工芸品を随所に用いた落ちついた空間です。今回はアロマオイルを用いたボディマッサージを体験することに。3種類のオーガニックオイルから、イランイランが優雅に香り立つ「インピース」を選びました。

 トリートメントは足湯からスタート。ヒマラヤ塩をそっと足に押し込むような手技によって、足もとから浄化されていく感じがします。ベッドに横になり、身体の周囲でヒーリングチューナーを奏でると、心地良い響きに室内の空気まで浄化されるよう。

 温かなオイルが肌に触れる感触と、甘く深みのある香りに包まれて、緊張がほぐれていきます。マッサージは波が寄せては返すような、ゆったりとしたリズム。手のひらだけでなく、腕まで用いたロングストロークの手技で、冬場はスキー後の筋肉疲労解消にも好評とか。

 いつの間にかうとうとと眠りに落ち、再びヒーリングチューナーの音で目覚めた、あっという間の1時間。終わったあとは心地良い疲労感とともに、身体と心がじんわりゆるんでいるのを実感できました。

 ニセコの豊かな自然に触れ、自身を慈しむ時間を得た2泊3日の旅。合間に仕事もこなしながら、身体にも心にもエネルギーをチャージできました。パートナーや友人はもちろん、家族全員での滞在や、お一人様のワーケーションにも最適なムワ ニセコ。普段忙しい人にほどおすすめしたい、ウェルネスな体験を約束してくれるはずです。

MUWA NISEKO(ムワ ニセコ)

所在地 北海道虻田郡倶知安町ニセコひらふ1条3-10-1
電話番号 0136-23-0955(代表)0136-23-1010(予約)
客室 113室(455名)
料金 1室32,000円~(2名利用)
アクセス 新千歳空港から車で120分、札幌から車で100分、JR倶知安駅から無料送迎サービスあり(宿泊者のみ)
https://www.muwaniseko.com/

2024.08.30(金)
文・写真=宇野ナミコ