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徳川家康も愛した伝統のお饅頭

◆塩瀬総本家

 670年以上の歴史を誇る「塩瀬総本家」。名物「志ほせ饅頭」は、日本三大饅頭とも言われるほど有名で、和菓子の歴史を語る上では欠かせないお店です。

 こちらの「本饅頭」の歴史も大変長く、なんとあの徳川家康の好物だったそう。戦に出陣するときは、兜の上に本饅頭を置いて勝利を祈願したことから、別名・兜饅頭とも呼ばれています。

 見た目はおはぎのように見えますが、実はあんこが薄い皮で包まれていて、熟練した職人のみが作ることができる逸品。

 これだけあんこが入っていると甘さは強そうに思えますが、これがなんとも上品な味わいで、あんこってこんなに美味しいのかと感動します。小豆の舌触りもたまらなく、上質なあんこを目一杯堪能できる贅沢な味わいがナイスィーツ!

 志ほせ饅頭とあわせて贈りたい、知る人ぞ知るお饅頭です。

塩瀬総本家 大丸東京店

所在地 大丸東京店 1F
電話番号 03-3212-8011(代)
https://www.shiose.co.jp/

スイーツなかの

東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、吉本興業に所属。子どもの頃から好きだったお菓子を独学で勉強し、唯一無二のスイーツ芸人として活動をはじめる。10年間吉本で活動後、特注のパンケーキハットをトレードマークに幅広く活躍中。老舗からコンビニまで多ジャンルの和洋菓子を一万種類以上食べ歩き、その確かな知識と情報で「林先生の初耳学」「メレンゲの気持ち」「スクール革命」など多数のテレビ番組に出演。西武渋谷店では自ら企画した催事「奥渋ギフト」を開催、行政と取り組んだ監修商品を発売するなど、幅広いシーンで活動中。
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2024.08.09(金)
文=スイーツなかの
撮影=深野未季