両陛下を笑顔で迎えられた愛子さま

 今年6月29日、8日間の英国親善訪問から帰国なさった天皇皇后両陛下を皇居・御所の玄関でお迎えになった愛子内親王殿下。満面の笑顔で「おかえりなさいませ。お務めご苦労さまでした」とご挨拶されたといわれた。

 陛下は今回の訪問先でも多くの「おかえりなさい」という言葉を受けられた。晩餐会のチャールズ国王陛下をはじめ最終日に訪れたオックスフォードでも関係者らから「英国へおかえりなさい」というあたたかい挨拶を受けられたが、帰国後の愛子さまの「おかえりなさい」というお言葉は、また違ったお気持ちで受けられたのではないだろうか。

 愛子さまにとっても、今回の英国訪問は、最も長く両陛下と離れて過ごされた時間だった。「おかえりなさい」という言葉の中に言い尽くせない思いが込められていたかもしれない。

「愛子さまは今年4月に日本赤十字社にお務めになられてから、お忙しい毎日を過ごされていらっしゃいますが、やはり、寂しい時もあったのかと思います。両陛下の英国でのご様子をニュースで必ず確認しておられたようです。両陛下が帰国なさる日の朝も『(両陛下が帰国なさるのが)待ち遠しいですね』と明るく職員にお話しされていました」(宮内庁職)

 英国はご一家にとって、それぞれが留学をされた思い出の地だった。

 陛下は23歳だった1983年から2年4カ月、オックスフォード大学のマートン・カレッジで18世紀のテムズ川の河川交通史の研究をなさった。雅子さまは皇室入りなさる前の1988年から2年間、外務省の研修で同大ベーリオール・カレッジに留学。既に“お妃候補”として日本のメディアから注目されていて、現地でも報道陣に囲まれていた。

2024.07.19(金)
文=友納尚子