現在、国賓として26年ぶりにイギリスをご訪問されている天皇皇后両陛下。先月話題を呼んだのが、天皇ご一家と動物たちの写真公開だ。あらためてご一家の歩みを振り返ってみると、雅子さま、愛子さまのおそばにはいつでも「生きもの」たちがいた。ご病気や学校の長期欠席などのお辛い時期を、そっと癒してくれる存在だったのだろう。

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愛子さま撮影の猫の「みー」が話題に

 6月6日に宮内庁は天皇ご一家が飼われている猫の写真7枚を公開して、ご一家と「生きもの」たちとの生活が垣間見えた。

 愛子内親王殿下が撮影なさったという、舌を出したユニークな表情をした「みー」(雑種・雄)。別の写真では、目の怪我で治療中のため保護具のエリザベスカラーを付けている写真もあった。

 もう一匹の「セブン」(雑種・雄)も「みー」と同じ短毛のキジトラ柄と白の毛で、おすまししてカメラを真っすぐに見据えている。愛子さまの15歳のお誕生日の撮影でも一緒に写っていたお馴染みの猫ちゃん。遊具のキャットタワーに顎をのせているショットも実に可愛らしい。

 写真は飼育経緯を紹介するように、赤坂御用地の東宮御所の近くに「みー」が初めて母猫と他の子猫3匹と現れて、餌を与えられているものも紹介。当時、小学3年生で9歳だった愛子さまは、そんな猫たちの様子をじっとごらんになっている後姿で写っている。

学習院女子中等科の長期欠席を癒した「セブン」との出会い

 愛子さまは、母猫の名前を「人間ちゃん」(その後「人間」)と名付けた。性格が人懐こく人間の言葉が分かるような仕草をしたことが由来だったという。天皇ご一家は「人間ちゃん」と「みー」を飼われて、他の3匹はお友だちに引き取ってもらったそうだ。

 その後も愛子さまは猫の飼い主のお友だちと猫の話をなさったり、写真を見せ合ったりして、猫たちの成長を見守っている。

 3カ月の「セブン」との出会いは、愛子さまが15歳の時。愛護団体から動物病院を経由して、ご一家が子猫を引き取られることになった。

 愛子さまは、セブンがビルの7階で見つかったことやラッキーセブンという言葉通り、多くの幸せを期待する気持ちを込めて名付けられた。

2024.06.27(木)
文=友納尚子