◆養老の滝

 養老の滝は、養老公園内にある高さ30メートル、幅約4メートルの豪快な滝。木々や苔などの美しい緑に囲まれており、滝水は「名水百選」に選ばれるほどの高い透明度を誇る。

「親孝行な木こりが、湧き出た水をひょうたんに汲み、父に飲ませると若返った」という物語が伝わる名瀑でもあり、日本百名瀑のひとつにも選ばれている。

 また、滝の水しぶきが清涼感たっぷりで、避暑地としても人気のスポット。夏に大勢の人がリフレッシュに訪れる。滝へ向かう歩道もしっかりと整備されており、雄大な滝の姿はもちろん、周囲の自然も楽しむことができる。

 明治時代から100年以上も愛されている、養老の名水を使用した「養老サイダー」もおすすめ!

 養老の滝のある養老公園には、アーティストの荒川修作氏とパートナーで詩人のマドリン・ギンズ氏が手がけた体験型アート施設「養老天命反転地」もあり、こちらにも立ち寄りたい。

養老の滝(ようろうのたき)

所在地 岐阜県養老郡養老町高林1298-2
https://www.kankou-gifu.jp/spot/detail_903.html

◆ぎふ長良川鵜飼

 1300年以上の歴史を持つ、岐阜県を代表する夏の風物詩「ぎふ長良川鵜飼」。現在は毎年10万人が観覧に訪れる。

 戦国のロマンを感じさせる金華山とその山頂にそびえる岐阜城を背景に、漆黒の闇の中で赤々と燃えるかがり火を川面に映して鵜匠が鵜をあやつる漁の様子は、千古にタイムスリップしたような幽玄の世界へと誘う。

 多くの文化人がこの景色に感動し、織田信長公も愛したといわれている。

 観覧船に乗り込み、鵜匠の手綱さばきを間近で眺めれば、涼とともに信長のおもてなしを感じることができるかも?

開催期間:5月11日(土)〜10月15日(火)
※9月17日は鵜飼休み。増水などにより鵜飼観覧を実施できない場合あり。

ぎふ長良川鵜飼(ぎふながらがわうかい)

所在地 岐阜県岐阜市湊町1-2(岐阜市鵜飼観覧船事務所)
https://www.kankou-gifu.jp/spn/spot/914/

2024.07.21(日)
文=CREA編集部