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「今日もいてくれるんだ」と思える瞬間が好き
――お子さんたちと猫たちとの距離はどうですか。
すごくかわいがってます。特に下の子なんか、ちっちゃいうちは友達が来ると見せたくて無理やり抱っこしたりして。うわーって(雑に抱っこ)するから猫たちがちょっとかわいそうでしたけど。小さい頃から生き物と接するのはいいことですよね。
猫たちも子どもが寝てると、近くに行って寝るんですよ。あと、奥さんの足元とか。俺のとこには来なくて……なんでなんですかねぇ? ちっちゃい頃は俺のお腹の上で寝てたのに。子どもの寝顔を見に行くと、うわぁ、足元に(猫)いるわって。で、写真撮るんです。そこ(子どもと猫が寝ているところ)に俺、グッと入ったりすることもあります。
うちの子ベストショット③「お邪魔しちゃってごめんねごめんね~」
――(笑)。家族とのコミュニケーションも猫を介して増えますよね。
そうですね。みんなの笑い声も増えましたし、イライラするなぁっていうことがあっても猫のほうに意識を逸らせますからね(笑)。奥さんも犬派だったのに、今じゃ1日に何回もかわいいかわいいって言ってます。
最近、ペットカメラをつけたんですよ。旅先でも奥さんと子どもは「3匹一緒にいる~」とか「かわいい!」とか言いながらずーっと見てます。景色を見ずに。
――楽しいことのほうが多いと。
まず朝起きて、猫の姿を見るのが楽しい。リビングに行くと3匹でいることもあれば、それぞれの場所にいることもあるんですけど、(3匹とも)俺を見てくれる。あぁ、今日もいてくれるんだって思える瞬間が好きです。最近、ベッドみたいなのを買ったんですよ。その中に入ってくれてると嬉しいです。
……本当にかわいいんですよね。子どもももちろんかわいいですけど、「勉強させないと」とか「将来こうなってほしい」とか、躾もしなきゃいけないじゃないですか。けど、猫はただただ手放しでかわいい存在。我が物顔で好きなように過ごしてもらえたらいい。俺が勝手に飼ってるだけですしね。そんなふうに、ヤキモキしないでいいところがいいですよね。
うちの子ベストショット④「兄弟! いつも一緒にいてくれてありがとニャ!」
――益子さんにとって3匹の猫たちはどんな存在ですか?
栃木県民にとっての男体山みたいなもんですかね。いつでも迎えてくれていつでも見守ってくれて、必ずそこにいる。(山から吹く)冷たい風を浴びるおかげでおいしいイチゴや作物ができる。自然の恵みをいただけるんです。そんなふうにいつでもいる存在。今、東京で暮らしてますけど、栃木に行くと男体山は必ずいつでも動じずにそこにいてくれるんで。
――心の拠りどころなんですね。
そうですね。本当に3匹を飼ってよかった。あの時、決断してよかったですし、うちに来てくれてありがとうと思います。だから、これからもずっと一緒にいられたらいいですね。
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益子卓郎(ましこ・たくろう)
1978年6月16日生まれ、栃木県出身。2000年に高校の同級生である福田薫とお笑いコンビ・U字工事を結成。2008年「M-1グランプリ」決勝進出。2011年漫才協会入会、2017年に第28代真打ちに昇進。
YouTube:U字工事チャンネル
X:@Ujikoji_offical
Instagram:@mashikotaku
ブログ:「大好き栃木」
Column
お笑い芸人の“うちの子”紹介
今をときめくお笑い芸人たちが愛すべきペットとの生活を語ります。飼い始めたきっかけやその子のチャームポイント、可愛い! と思う瞬間や彼らとの暮らしのなかで気づいたことなど、たっぷり語ってもらいました。しゃべれども、しゃべれども、ペットへの愛は尽きないようです。
2024.06.22(土)
文=高本亜紀
撮影=石川啓次
写真=益子卓郎