岩肌にびっしり!? 野生のアザラシやアシカと出合える
17マイル・ドライブ沿いのモントレー湾国立海洋保護区には180種以上の海鳥が生息。この界隈で最も多い草食動物はオグロジカで、ゴルファーがチップショットに集中している脇でのんびり草を食んでいたりします。
そして17マイル・ドライブのハイライトといえば、バード・ロック。海岸線から少し沖に浮かぶ小島に、ゼニガタアザラシやカリフォルニアアシカたちが岩肌を覆う勢いでびっしりと並んで昼寝をしています。小島の前の海ではくるりとジャンプして、水とたわむれる子アザラシの姿も。
かつて、この小島は海鳥のフンが堆積して真っ白だったとか。それが肥料になるとわかると、人々はこぞって採取。今ではアザラシたちのたまり場になっています。
17マイル・ドライブ沿いのファンシェルビーチは、ゼニガタアザラシの出産シーズンの4月1日~6月1日はクローズされます。また、カリフォルニアラッコは1938年には50頭しか生息していなかったのが、保護の甲斐あってか、現在では3,000頭近くまで回復したそう。
頭上を見上げれば、ウミウやペリカン。季節によっては、沖にコククジラやザトウクジラ。そして振り返れば、優雅に点在するビリオネアの別荘群。
ここではゴルファーにも、野生動物にも、億万長者にも、観光客にも、誰にとっても楽園ビーチなのですね。
ぺブルビーチ
●アクセス サンノゼ国際空港、サンフランシスコ国際空港、オークランド国際空港から2時間圏内
●おすすめステイ先 ザ・ロッジ・アット・ペブルビーチ
https://www.pebblebeach.com/accommodations/the-lodge-at-pebble-beach/
取材協力
カリフォルニア観光局 https://www.visitcalifornia.com/jp/
Column
古関千恵子の世界極楽ビーチ百景
一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!
2024.05.18(土)
文・撮影=古関千恵子