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頭蓋骨は背骨につながっている! 小顔メソッドなのに身体を使ったアプローチが多い理由

――なるほど! だから骨と骨のズレをあるべき位置に正すことで顔の形を変えるだけでなく、ほうれい線などのシワも薄くなっていくのですね。書籍『予約の取れないセラピストの 骨格小顔1分メソッド』では腕を使ったり鎖骨を支えたり、顔以外を使うものが多いのもユニークだと感じます。

 骨のパーツは、頭蓋骨だけでなくて身体にもつながっていることから身体を使ったメソッドを取り入れています。身体の中でも重要なのが背骨。老け顔の一番の原因は背骨が曲がってることにあるので、そこの根本から直していかないとならないんですよ。

――というと?

 頭蓋骨は5kgほどの重さがあるのですが、それを支えているのが背骨です。

 スマホやパソコンを長時間見ていると頭がどうしも前に行ってしまい、バランスを取るために背骨が後ろに湾曲してしまうんです。さらに、頭蓋骨の中にも重心を取るバランスポイントがあって、それが顎なんです。背中が曲がると、顎を突き出すことでバランスを取るようになってしまい、その結果、顎が下がり、顔が長くなるという変化が起きてしまうんです。

 なので、顔が歪んでいたら顔だけを触って直すのでなく、そのパーツに関係のある骨と連動する身体の骨から動かすことで、骨の構造をあるべき位置に戻すのが大切なんです。

――骨格矯正は整体師さんに施術してもらうイメージでしたが、自分の手で骨を動かせるというのも驚きです!

 セルフでできるというのはまさに、骨格小顔メソッドの魅力のひとつです。強い力を使わなくても、しっかりと骨の位置を意識してやれば自分でもできるんです。自分の手で骨格小顔メソッドをやって小顔になったという体験は大きな自信になるようで、顔だけでなく気持ちまで変わっていったという声をたくさんいただきます。

 生き生きとしていくお話をみなさんからお聞きすると、本当にこのメソッドを開発して良かったとうれしく思います。

2024.05.04(土)
取材=桐生奈奈子
写真=深野未季