この記事の連載
- 【前篇】骨格小顔メソッド篇
- 【後篇】小顔メソッド実践篇
キュッと顎のしまった小顔は、世代を問わず永遠に女性のあこがれ。美顔器を使ったり、表情筋マッサージをしたり。皮膚や筋肉にアプローチする小顔術も多いですが、今注目なのがすべての土台となる骨格にアプローチする骨格小顔セルフケア®。
劇的に変わるその小顔術は話題を呼び、開発した三木まゆ美さんの講座には予約が殺到、先日発行された著作『予約の取れないセラピストの骨格小顔1分メソッド』も発売後、あっという間に重版と注目を集めています。
そもそもなぜ骨格が大事なの? 骨格小顔のしくみとメソッドを三木まゆ美さんに解説いただきました。
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» 【後篇】骨格小顔メソッド 小顔・シワ改善・肌のハリまでアップ 自分でできる超簡単1分メソッド
骨と重力を軸にした新発想の小顔メソッド
――本気で小顔を目指すなら、最近ではハイフなどの美容整形、セルフでやるなら美顔器や表情筋マッサージなどを想像します。なぜ骨格に着目するようになったのでしょうか。今までの経歴と絡めて教えてください。
私は容姿のコンプレックスが人一倍強く、25歳のOL時代から小顔や痩身などのエステに通っていました。さまざまな美容法を試しているうちにより知識を深めたいと思って、エステティシャンに転職したんです。ですが、高額な施術を受けても、施術の直後は満足するのですが、少し間が空くと戻ってしまったり。さほど変わらないんじゃないかと疑問も感じてきて。マッサージやエステ以外にもっといい方法があるのではないかと思って、美容整体やカイロプラクティックの学校に通ったり、血液検査のデータを分析する生化学なども勉強したのですが、自分が思うようなボディメイクなどにはたどり着けませんでした。
そうして12年ほど試行錯誤している中で、すべての教科書から骨格と重力に関することが抜けていることに気付いたんです。例えば年齢を重ねてお尻が大きくなった、というような話をよく聞きますが、これは加齢によって骨盤が開くからなんです。骨盤だけでなく、顔だって重力の影響を受けています。そうした視点から土台となる骨格をまず見直してみたら、と生まれたのが骨格小顔セルフケアです。
――たしかに重力には逆らえないですものね。年齢を重ねると二重顎になったり頬がたるんできたり。そんなイメージがありますが、それも骨格を調整することで改善されるんですか?
シワやたるみの対策として、頬のマッサージをしたり、顔の筋肉を引き締めればいいのではないかと多くの人が考えると思うんですけど、肌や筋肉だけで対策をすることって実はすごく大変なんですよ。元々の骨と骨のズレがある状態だと、通常以上に負担もかかります。土台となる骨格を直すことが重要なんですね。
頭蓋骨って22個のパーツでできているのですが、簡単にブロックを頭蓋骨に、表面に覆っている布を皮膚に見立てて説明するとしましょう。ガタガタしたブロックの上からどんなふうに布をかぶせてみてもシワシワになってしまうというわけです。骨がガタガタの状態で、いい美容液を塗ったり美顔器を当ててみてもデコボコのままというのは想像できませんか?
2024.05.04(土)
取材=桐生奈奈子
写真=深野未季