あの少尉が誘拐された領事館、五稜郭…
まず向かったのは、元町。鯉登少尉が幼少期に誘拐された旧ロシア領事館を目指しつつ、クラシカルな教会群や異国情緒漂う家並み、八幡坂から見下ろす函館港を眺めながら、ぶらぶらと散策。残念ながら旧ロシア領事館は改装中でネットがかかった状態でしたが、途中で見つけた焼きピロシキとボルシチのお店でロシア気分を満喫。
坂の途中から出ているロープウェイに乗り、函館山の山頂へ。函館港を見下ろしながら、ここから永倉、キラウシ、マンスールが鯉登パパの駆逐艦に向かって砲撃したんだなあ、と函館湾海戦のシーンを脳内再現。
さらに物語のクライマックスである五稜郭へ、路面電車で向かいます。
五稜郭とは、江戸幕府が蝦夷地の管理を目的として設置した箱館奉行所を防衛するために建てられた星形要塞。周囲約1.8キロの要塞の中を歩けば、二の橋や兵糧庫、箱館奉行所など作中に描かれた場所を見かけ、まるで本当にあった史実のように思えてきます。そして金塊が隠されていた井戸を発見。感無量!
2024.03.09(土)
文・撮影=古関千恵子