村を訪問するときには酋長に贈りものを渡すのがマナー
![ティオにホテルはないので、民宿ステイ。心づくしのおもてなしに、ほっこりします。こちらでは乗馬もアレンジしてくれます。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/8/1280wm/img_88ccc9ecad411fd32c0e295ae43345dd167139.jpg)
ティオの町からクルマで数分走り、このあたり随一の美しさと評判のモアラビーチへ。
サンゴの塊が転がっているビーチを、背の高いヤシの木が縁取り、その背後にはマンゴーやジャックフルーツなどの木々が茂っています。日よけになる小屋もあり、地元の人もピクニックなどに訪れているようです。とはいえ、やはり混雑とは無縁そう。この静かなビーチにはジュゴンも遊びにやってくるそうです。
![フランス人らしき観光客を1組みかけただけの、モアラビーチ。ほぼ貸し切り状態です。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/2/1280wm/img_623abad6acb9d9bf84f0327f7374cdae129970.jpg)
![浜辺の背後にある、ジャックフルーツの木。豊作です。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/2/1280wm/img_823213d41d4739d9fb51c54d87511141208615.jpg)
モアラビーチを後にして、海岸線をなぞるようにドライブ。道の左側には紺碧の南太平洋がキラキラと輝いています。欄干のない橋やガードレールのない断崖など、アドベンチャーな場所を乗り越えつつ、走ること約30分。美しい湾に面した先住民カナックのポートブーケ族の村に到着。
ニューカレドニアでは先住民のカナックの村を訪れる際、まずは酋長さんに挨拶をします。村の人々と訪問者が二手に分かれて向かいあい、真剣な表情で互いに接遇と訪問の口上をのべ、訪問者からは布やたばこなどの贈りもの(クチューム)を贈呈。この儀式を経て、ようやく村に迎えられるのです。
![村を訪問する際、まずは酋長にご挨拶。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/1/1280wm/img_814ce04504b2a18d131c1edd48abb821280874.jpg)
村ではカナックの特別な日のごちそう、ブーニャがふるまわれました。これはバナナの葉にくるんだ魚や肉、タロイモやバナナ、野菜にココナッツミルクをかけ、焼けた石を敷いた土中に埋めて蒸し焼きにする料理。香ばしい匂いとホクホクとした食感、やさしいココナッツの味わいのシンプルな料理です。
![村の女の子たちはごちそうの準備。冠婚葬祭でふるまわれるブーニャも用意してくれました。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/2/1280wm/img_920ceed447de7212fd1e18bb9b60eafd210361.jpg)
![テーブルいっぱいのごちそう。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/a/1280wm/img_3a32eadd32a98adc8fae66b23075e6a2257240.jpg)
2024.02.24(土)
文・撮影=古関千恵子