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人間って同じことをループのように悩むことがある

――『彼方の閃光』という映画を見て、人間の選択によって、希望のある未来にたどり着くこともあれば、その反対もあると思いました。眞栄田さん自身は、未来に対して希望と不安、どちらを感じていますか?

眞栄田 その二択でいうと希望ですかね。環境が変わっていくことは、発展しているということもあると思うので、悪いことばかりではないなと思います。

――この映画では、光の人生には空白時間がありましたけど、その間にどんなことがあったのだろうと想像したりはしましたか?

眞栄田 やっぱり最後の三部の部分を見て、単純にその空白の間には、いろんな男性を見てきたのかなと思ったし、出会いと別れを繰り返してきたんだなと思いました。二部の最後は、すっきりした感覚もあったけれど、その後は、決していいことばかりあったわけではないでしょうね。色彩が感じられないということも変わらないし。それに、人間って同じことを、ループのように悩むことってあるんで、そういうこともあっただろうなと思いました。でも、三部の光は自分でやりたいことをやりながら、大事な人と一緒に生きてという状況が描かれていて、光が報われたんだなと感じてうれしかったです。

――悩みとか不安があるとき、どのように解決していますか?

眞栄田 悩みとか不安があるときは、行動を起こすしかないと思うほうです。二者択一のような選択肢に迷ったときはけっこう合理的ですね。その選択肢を並べて、メリットとデメリットを考えて、自分の人生にとって一番いいのは何だろうかと考えます。結局は自分本位になるかと思います。もちろん周りとの関係性が関わっている悩みであれば、関係性についても考えますけど、その選択も、結局は自分の感情に従うことになると思います。

2023.12.12(火)
取材・文=西森路代
写真=深野未季
ヘアメイク=MISU(SANJU)
スタイリスト=MASAYA(PLY)