この記事の連載

「失敗した」「眉が半分消えた」「毛が薄くなった」……困ったときの対処法

Q:描くのを失敗したときのリカバリー法を教えてください

A:綿棒やスクリューブラシなどを使えば簡単です

 描いていて「あ、失敗しちゃった!」ということはよくあるもの。まず、眉尻が太くなってしまったときは?

「綿棒の先端を指先でつぶして平らにし、太くなった部分の上下をなぞります。その後、パウダーファンデーションで整えます」(形部さん)

 では、濃くなりすぎたときは?

「スクリューブラシを使い、眉頭から眉尻に向かってとかします。とかしたらティッシュに色を移し、ちょうどよくなるまでこれを繰り返しましょう」(形部さん)

Q:午後、眉尻だけ消えてしまった時のレタッチ法を教えてください

A:朝のひと手間で回避できます

 特に眉の毛が薄い人は、午後になると半分なくなっている……なんて現象は珍しくないよう。こうならないために、朝のちょっとしたひと手間が大切!

「眉メイクが取れてしまうのは、皮脂が出てしまうから。眉メイク前に、毛流れに逆らうようにフェイスパウダーをのせましょう。オイリースキンの人なら、皮脂吸着パウダー入りのアイテムを使えば、より効果が出やすいと思います。パウダーをのせたあとは、毛流れに沿ってスクリューブラシでとかして余分な粉をはらってから、メイクを始めましょう」

 では、全部取れてしまったときのレタッチ方法は?

「まず、余分な皮脂をオフすること。ティッシュを当てて、指でなぞるようにして皮脂をとりましょう。その後、ペンシルを使って毛を描きます」(形部さん)

Q:年々毛が細く、薄くなっている気がします。毛が少なくなったとき、どんなことに注意すればよいですか?

A:パウダーを使って立体感を出しましょう

「毛が柔らかい場合、ペンシルを使うとベタッと肌に貼り付いたようになり、悪目立ちしてしまうことも。パウダーなら、油分が少ないので自分の皮脂と混ざって取れてしまったり、光ってさらに薄く見えることを避けられます。さらに、ほどよい立体感もプラスできます」(形部さん)

 自分の眉色に合ったパウダーを探して、基本のステップを踏まえてトライしてみましょう。

Q:眉メイクにコンシーラーやハイライトは必要ですか?

A:眉印象を際立たせる中級テクニック。基本をマスターしてから挑戦を

 「コンシーラーやリキッドまたはパウダーファンデーションなどのベースメイクアイテムを利用して、眉を目立たせるテクニックがあります。

 不要な毛があるけど抜いたり剃ったりできないときや、輪郭を整えるときに使用します。眉周りが明るくなるので、より眉の印象が引き立ちます」(形部さん)

 基本のテクニックをマスターしたら、ぜひチャレンジしてみて!

形部 華さん(写真左)

カネボウ化粧品メイクアップアーティスト。メイクブランドの開発アドバイスや撮影、美容技術開発、情報発信、社内外のメイク教育などを行う。分かりやすい指導となりたいイメージに合わせた仕上がりに定評がある。

田中里春さん

ヘア担当。表参道の人気ヘアサロン「ZACC vie」スタイリスト。ツヤ感のあるカラーリングやキュートなスタイルづくりに定評がある。
Instagram:@riiiiharu36

能美黎子さん(写真右)
CREAアンバサダー。
https://crea.bunshun.jp/list/crea-ambassador/members-02

増本紀子(ますもと のりこ)

美容エディター&ライター。alto代表。4つの出版社勤務を経て、独立。雑誌やメーカーのリーフレットなどで、スキンケアからインナービューティまで幅広い美容記事の編集・執筆を行う。雑誌CREAでも多数の記事を執筆している。

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Column

増本紀子のビューティレスキュー

肌年齢マイナス25歳の美肌を誇る美容エディター&ライターの増本紀子さんが、季節ごとのビューティのお悩み解決に役立つ厳選アイテムやとっておきのケア法をお届け!

2023.11.30(木)
文=増本紀子(alto)
撮影=釜谷洋史