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熱帯雨林のエネルギーに囲まれた、バラエティ豊かな客室

 52ヘクタールという広大な敷地に客室はたったの60室で、16種類のカテゴリーがある。敷地が広いだけにスペースをぜいたくに使っていて、ほとんどの客室は専有面積が50平方メートル以上。全ての客室にヨガマットが配されているのは、ホリスティック・メディカル・ウェルネス・リゾートというコンセプトから。

 もっとも数が多いのは、10棟あるナラ・プール・ヴィラ。専有面積は200平方メートルで、ベッドはスーパーキングサイズだ。ダブルシンクと大きなバスタブがあるバスルーム、広々としたテラス、プライベートプールがある。

 緑に囲まれたガーデン・ヴィラは4棟で、80平方メートル。インテリアは温かみがある木製で、バスルームはオープンエア。限りなくジャングルの自然を体感できる客室だ。

 2棟のみのガーデン・グラス・ヴィラは、フェンスに囲まれたガーデンの中にあり、門を開けて敷地に入るスタイル。広々としたベッドルームは天井の高さが特徴で、こちらもバスルームはオープンエアになっている。

 アナハウ・ファミリー・ヴィラは、その名の通りファミリー向きのヴィラ。室内の中央のベッドの上がロフトになっていて、大きな2段ベッドといった趣だ。

 バナバ・デラックスは新しい客室で、リゾートのエントランス近くに造られた3階建てのビルディングタイプ。1階にはボールルームなどがあり、2、3階が客室だ。ヴィラと比べると自然と距離がありそうなイメージだが、熱帯雨林を一望できるベランダを木の幹が貫いていたりして楽しい。

 2階建てのマホガニー・ラグジュアリー・レジデンスも新しいカテゴリー。2ベッドルームにプライベートプールもあり、総面積は281平方メートルだ。

 同じく2階建てのマホガニー・ラグジュアリー・レジデンス・エリートは、個人所有の別荘に滞在するタイプ。こだわりのインテリア、備品をそのまま利用できる。2ベッドルームに、地下にはプライベートバーがあり、1階と2階を結ぶ小さなエレベーターまであって、オーナーのセンスの良さに脱帽!

 ほかにも、専有面積は小さいもののフィリピンの伝統的な民家を模した高床式のスル・テラスや、最も豪華な客室である、511平方メートルの敷地に2ベッドルームとプライベートプール、専任のルームメイドまで付いたザ・ラカン・ヴィラなど、人数、予算に合わせて選択肢は豊富だ。

【取材協力】

ザ・ファーム・アット・サンベニート
https://www.thefarmatsanbenito.com/
https://www.je-web.net/thefarm/

たかせ藍沙(たかせ あいしゃ)

トラベル&スパジャーナリスト。渡航約160回・70カ国、海外スパ取材約300軒超、ホテル取材2,000軒超、ダイビング歴約800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。主な著書は『ファーストクラスで世界一周』(ブックマン社)、『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、『薔薇のチカラでもっとキレイになる! LOVE! ROSE』(宝島社)。楽園写真家・三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい 世界の楽園リゾート』、『地球の奇跡、大自然の宝石に逢いに… 青の楽園へ』(ともにPHP研究所)。
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2023.11.18(土)
文・撮影=たかせ藍沙