「30周年を目指してがんばります！」
――『お弁当デイズ 夫と娘とときどき自分弁当』で印象深いエピソードはありますか？
たかぎ 普段は料理する時に、目分量で量っているんですけど、コミックエッセイにまとめる時は、ちゃんとした分量を明記したほうがいいかな、と思っているんです。でも、実際に描こうとすると、自分でもよくわからなくなって困っていますね（笑）。
漫画では、『お弁当生活1カ月「大反省のちまちま弁当」』の章が印象的です。娘が幼稚園でお弁当を完食してくれると、私は毎回嬉しくなって喜ぶんですけど、実はそれが「きれいに食べてママを喜ばせなきゃ！」というプレッシャーに繋がっていたことがわかったんです。すごく反省しましたね。
――そこから、さらにたかぎさんが試行錯誤していくんですよね。
たかぎ そうなんです。あと、『白いごはん対策「ケチャップ＆若菜ごはん弁当」』の章で「ケチャップごはんって、炒めてるといつも途中でべちゃべちゃになっちゃう」と描いたら、読者の方から、「ケチャップを入れて炊飯器で炊く手もありますよ」とコメントをもらって「なるほど～」と思ったりしました。皆さん、いろいろ工夫されてますよね。
――毎日のことだから、いろいろな工夫が詰まっているんですよね。最後に、今後の活動に対する意気込みと、ファンへのメッセージをお聞かせください。
たかぎ 2024年春には、レタスクラブで連載する『体力アップ1年生』（KADOKAWA）が出る予定です。40代で子育てをしている身として、「疲れない体」を目指す私の運動や健康について描いています。
私はあまり先のことが考えられないタイプなので、今はとりあえず、この本の〆切で頭がいっぱいです（笑）。でも、今後もなるべく長くコミックエッセイを描き続けていけたらなぁ～と思ってます。とりあえず30周年目指してがんばります！
たかぎなおこ
1974年生まれ。三重県出身。1998年にイラストレーターを目指し上京。2003年にコミックエッセイ『150cmライフ。』（KADOKAWA／メディアファクトリー）でデビュー。その他の著書に、夫との出会いをつづったコミックエッセイ『お互い40代婚』（KADOKAWA）や、食べることにフォーカスした『はらぺこ万歳！』シリーズ（文藝春秋）などがある。
お弁当デイズ 夫と娘とときどき自分弁当
定価 1,320円（税込）
文藝春秋
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2023.11.03(金)
文＝ゆきどっぐ
