今年でデビュー20周年を迎えたイラストレーター・たかぎなおこさん。長い作家生活では、一人暮らしやシェアオフィスに通う日々など、様々な変化がありました。現在は、たかぎさんの夫のおつぐやんと、42歳で出産した幼稚園に通う娘のむーちゃん、それから義母の4人暮らし。同居生活のきっかけや、デビュー20周年を迎える心境、お弁当にまつわる新刊のコミックエッセイ『お弁当デイズ 夫と娘とときどき自分弁当』について伺いました。
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》マンガ2「ほうれん草弁当」を読む
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同居生活では、義母に野菜を借りることも
――たかぎさんは、お義母さんと同居されているんですよね。どういう経緯で決まったんですか?
たかぎ 同居は私から提案したんです。結婚前は夫とお義母さんの2人暮らしだったんですけど、結婚してからはお義母さんの1人暮らしになって。そうするといろいろ心配だし、彼の実家も築50年と古くなっていたので、「建て替えて一緒に暮らしましょう!」と持ち掛けました。
――同居が決まって、気を付けたことはありますか?
たかぎ 家を設計する時は、話し合いましたね。私もお義母さんも気を遣うタイプなので、生活すべてを一緒にすることは避けて、生活のメインフロアやキッチンなどは別々にしました。
――二世帯住宅は3階建てで、2階がお義母さん、3階がたかぎさん一家のお部屋だそうですね。
たかぎ そうです。玄関やお風呂はひとつなので、部分共有型二世帯住宅というんですかね。普段の食事は別々なので、それほど気を使わないで生活できています。
何より、お義母さんはものすごく優しい人で、娘もよくなついているんです。同居してからは、私の仕事中に娘の面倒を見てもらったり、送り迎えを代わってもらったり。それに、「卵がない!」「玉ねぎがない!」という時にも、よく借りにいってます(笑)。これ以外にも、娘の七五三の着物を着つけてもらったり、幼稚園のお遊戯会の衣装を作ってもらったり……。本当にたくさんお世話になっていて、私としてはすごく助かることばかりです。
――素敵な同居生活ですね。とはいえ、義母との同居をためらう読者も多そうです。アドバイスはありますか?
たかぎ う~ん、お互いの性格や生活スタイルがあるので軽々しく言えないのですが、生活の中で分けられる部分があれば、なるべく分けたほうがストレスは少ないと思います。
私たちも、もし食生活まで何もかも一緒に過ごすルールだったら、お互いの好みもあって難しかったかもしれません。それぞれに合った方法を探せるといいですね。
2023.11.03(金)
文=ゆきどっぐ