この記事の連載
- #01ヴィジタンディーヌ
- #02ガトー・ブルトン
- #03カレ・アルザシアン
- #04カレ・サブレ・ショコラ
- #05ガレット・ドフィノワ
- #06ガレット・ブルトンヌ
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- #09パン・ド・ジェーヌ
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- #31マカロン・オー・ショコラ
- #32ファー・ブルトン
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- #34クイニー・アマン
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- #44クロッカン・オー・ザマンド
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- #46グリッシーニ・ノワゼット
- #47シューケット
- #48オレイヨン・ドゥ・ミディ
- #49ベニエ・カルナヴァル
- #50ケーク・アングレ
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- #52ケーク・ショコラ・オランジーナ
- #53ケーク・ショコラ・オー・フリュイ
- #54パン・デピス・トラディショナル
- #55ウィークエンド
- #56ラ・スメンヌ
- #57タルト・アルザシエンヌ
- #58タルト・オー・ゾランジュ
- #59タルト・オー・ポム
- #60タルト・バナーヌ・オー・ザマンド
- #61ガトー・ドゥ・ジェーヌ
- #62ガトー・ピレネー
- #63クグロフ・トラディショナル
- #64パン・コンプレ
- #65ピティビエ
- #66ビスキュイ・オー・シ ョコラ・ド・ナンシー
- #67ビスキュイ・ド・サヴォワ
- #68 ムース・ショコラ・ジュスト・キュイ
- #69ガトー・21世紀
- #70コロンビエ
- #71サン・ロラン
- #72トゥルト・ピレネー
- #73パヴェ・ド・ヴニーズ
- #74 ル・トゥルト・フロマージュ
- #75プティ・フール・ドゥミ・セック
- #76 プティ・フール・セック
- 最終回 プティ・フール・サレ
1981年、尾山台に誕生したオーボンヴュータン。以来、実に40年以上にわたり、伝統的なフランス菓子を作りつづけています。
唯一無二のおいしさと、ひとつひとつのお菓子が持つストーリー。79歳の今日も元気に厨房に立つ河田勝彦シェフが語るフランス伝統の焼き菓子のおいしさとは?
【毎日オーボンヴュータン】でお会いしましょう!
#74 ル・トゥルト・フロマージュ(LE TOURTEAU FROMAGE)
真っ黒に焦げた姿に驚かされる「ル・トゥルト・フロマージュ」は、ポワトゥー地方とヴァンデ地方でつくられる、山羊乳のチーズケーキ。
チーズや砂糖、卵黄、粉を混ぜ合わせたところにメレンゲとレモンを加え、甘みの少ないパータ・フォンセと呼ばれるタルト生地の中に流しこみ、高温のオーブンで焼き上げます。
「イースト菌を加えてつくるレシピもあるのですが、こちらのほうがおいしくて」と、河田シェフ。
食べてみると、スフレのようにしっとり、きめ細やかで、山羊乳の香りがおだやかに広がるチーズケーキに、焦げた表面のほろ苦さが焼き芋の皮のようなアクセントを与え、好相性。パータ・フォンセも香ばしく、そのおいしさにまた驚かされます。
河田勝彦(かわた かつひこ)さん
1944年東京生まれ。まだ菓子職人がフランスに渡ることが少なかった時代に、8年間フランス各地で修業を積む。1981年に「オーボンヴュータン」を開店。古き良きフランスの伝統を貫き、骨太な菓子で日本のフランス菓子界を牽引し続ける存在だ。
AU BON VIEUX TEMP(オーボンヴュータン)
所在地 東京都世田谷区等々力2-1-3
電話番号 03-3703-8428
営業時間 10:00~17:00
定休日 火・水曜
https://aubonvieuxtemps.jp/
※ラインナップ、価格等は2022年取材当時のものです。
2023.09.26(火)
文=瀬戸理恵子
撮影=合田昌弘