黒米発酵だから実現した、 一滴に美肌成分738種類!
2023年10月デビューの発酵スキンケア「FAS」。“黒米の発酵”に挑んだFASの気概、そのアイテムの力強さを、美容ジャーナリスト・齋藤薫さんが語る。
手の甲でテクスチャーを試して、香りを嗅いで……そういうことで良し悪しを判断する時代は終わった気がする。もはや使用感が悪い化粧品など存在しないから。しかも選ぶべきものは、プロフィールにハッキリ見えている。疑いようのない効果の結晶であるのが明解な化粧品ってあるものなのだ。
例えば新ブランド「FAS」。主成分は米の発酵液……そう聞くだけで選ぶ価値充分だが、それだけではない。FASは、前例のない“黒米の発酵”に一から挑んだ、気概にあふれるブランドだった。
ひと口に“発酵コスメ”と言っても、まさに玉石混交。単に既成の発酵成分を配合したものもあれば、まず酵母を探し、素材を一から発酵させ最大級の効果を引き出したものまで、本当にさまざまだ。
そんな中でFASは、黒米という古代米の復興にかけた京都府京丹後市の人々と、発酵を科学する研究の第一人者、そして大手化粧品会社の発酵コスメを数々手がけてきた老舗の麹店……と各々の専門家が知恵と経験と情熱を持ち寄った類稀なコラボ。何と10年をかけ“この世にない発酵パワー”を紡ぎだし、オーガニックコスメの新勢力シロクと出会うのである。
そもそも黒米は白米や玄米より栄養価が高く、その硬さが発酵過程で菌を強くし、より多くの成分を引き出せるため、なんと738種類もの成分をもたらしたという。
内訳も、尋常ではない64種ものポリフェノールに、アミノ酸116種、ペプチド40種、ビタミン24種と驚くべきもの。生命力が極めて強く、白米の田に自然に混じってくるため生産が一時止められたほどの黒米は、エイジングケア能力が生来半端ではないということ。一方で、敏感肌をケアする能力も含まれるバランスの良さ。黒米発酵の底知れない力を伝える唯一無二の発酵成分となったのだ。
でもこの738という数字はあくまで現時点のもので、研究を進めるほどに確実に増えていくはず。優れた発酵成分ほど神秘的なものはなく、無限ともいえる力を持っているからである。化粧品である前に、それはヒトにとってあまりにも尊い恵み……だから“黒米発酵”というスペックだけで充分なのだ。それだけで選ぶべき絶対の理由になるはず。
そして90%以上が黒米発酵代謝液という清らかな化粧水と、ナイアシンアミドと京都丹波産の黒豆ペプチドを加えた濃密クリーム、このたった2品で、角質層を緻密なまでに整えるから、肌底で光を鏡のように反射させる“戻り光”で、輝くような透明肌に導いていく。黒米発酵を信じて使うから結果が早いのだ。使い続けるから、想定外の効果まで感じることができるのだ。
京都東山にその世界観を体現するショップもオープンする。疑いようのない美肌への職人技、これも京都が生む匠の技なのである。
FAS
https://fas-jp.com
※京都東山本店 10月6日 オープン
※FAS 京都髙島屋S.C.店は10月17日オープン
齋藤薫(さいとうかおる)
女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイストに。女性誌で多数のエッセイ連載を持つほか、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。CREAには1989年の創刊以来、常に寄稿している。現在は「美容脳ルネサンス」を連載中。
2023.09.15(金)
文=齋藤 薫