料理を「作らない・作れない」ことに罪悪感を持っている人に贈る、フードライター・白央篤司さんの金言&レシピ。

 どんなものであれ、作ろうと思ったそのこと自体が尊い。今晩はひと品、作ってみませんか?


寝汗をかいた体に嬉しい、朝の冷たい味噌汁

 先日、SNSで冷たいお味噌汁のことをつぶやきました。「暑い時期、目覚めの麦茶もいいけれど、朝食に冷たいお味噌汁なんてのもいいですよ」と。そしたらわりに反響があったので、作り方と楽しみ方をこちらに記しておきます。

 具材はさっぱりと野菜のみ、トマトとなす、でいきましょう。トマトの酸味、出汁のうまみ、味噌の塩気が寝汗をかいた体にしみ渡りますよ。そして汁気をたっぷり吸ったなすがまた良し。さっぱりした辛みのかいわれ菜はぜひのせてほしいところ。ツンとした辛さが目覚ましに、いいんです。

◆トマトとなすの冷たい味噌汁

■材料(2人分程度)

・ミニトマト:10個程度
・なす:1本(小さめのもの)
・味噌:大さじ2程度
・出汁:500ml
・かいわれ菜:少々

■作り方

(1)ミニトマトはへたを取り、横半分に切る。なすもへたを落とし、タテ半分に切って7~8ミリ幅のななめ切りにする。

(2)鍋に出汁、(1)を入れて沸かし、中火で6分煮る。

(3)火を止めて味噌を溶き入れ、味見をする。薄ければ、味噌小さじ1程度を足す。
※味噌は濃さ、塩気がものによってかなり違うので、味見して調整を

(4)味が整ったらフタをしてそのままおき、冷めたら保存容器に移して冷蔵庫へ。
※3~4時間しっかり冷やしてから召し上がってください

(5)器にもって、かいわれをのせる。すりごま少々、あるいはごま油をちょっとたらしてもおいしい。

2023.08.10(木)
文・撮影=白央篤司