ワニを捕まえるのも出産育児も、私にとっては同じぐらい“冒険”

 今回の撮影に、イモトさんとともに参加してくれた息子さん。手を離すとチャンス! とばかりにトコトコ脱走する彼とコラー! と嬉しそうに追いかけるイモトさんの姿に、スタッフ一同も笑顔に。

「これまでアマゾンでワニを捕まえたり、いろんな冒険をしてきたけど、私にとっては子どもを授かりたいと思ってから妊娠・出産までの日々もそれに負けないぐらいの冒険で、今も続いてます。

 子どものいる生活は毎日未知のことだらけ。仕事とはまた違った大変さがあるけど、日々の発見もあるし、やっぱり楽しいですね」

 産後5カ月ぐらいから少しずつ仕事を再開し、今年4月には産後初の海外ロケにも復帰した。妊活中に立ち上げたWEBマガジン「よかん日和」では「旅するように暮らす」をコンセプトに、⽇々のわくわくをコラムや動画で発信。自ら監修したオリジナルコーヒー豆の販売をスタートするなど、多彩な活動を楽しんでいる。

「子どもができて物理的に制約が出ることもあるからこそ、新しいチャレンジに怯えたくなくて。やりたかったらやっちゃえ! って方向に変わってきました。

 女の人は母親になったら変わると言われることがありますが、もともといろいろな種類の仕事をしている自分、生活をしている自分がいて、そこにお母さんというキャラクターがいっこ増えた感じなんです。

 その全部が私には大切な冒険なので、いろんな人に助けてもらいながら、がんばりすぎず自分らしく、自分で自分にツッコミながらやっていくのが私には合ってる。

 息子もまだ小さいので、できないことを私と夫で助けているけど、もう少し大きくなれば彼にも好きなことや得意なことができて、俺はこの担当で行く! みたいになっていけばいい。チーム“家族”の一員として、一緒に冒険して、一緒に成長して、おもしろがって生きていきたいですね」

 誌面には、インタビューとともにCREAのためにイモトさんが言葉を書き、息子さん出演してくれた誌上“絵本”が掲載されている。テーマは「冒険」だ。柳智之さんの愛らしい動物のイラストがふたりの冒険を彩り、イモトさんが息子さんへの思いを綴った絵本『あなたと一緒に冒険して』を、ぜひ、誌面でチェックして。

●クライミング体験をしたのはここ

 クライミングシーン撮影したのは、モンベル渋谷店。渋谷駅徒歩約8分と都心にありながら、エントランスの吹き抜けに高さ13mのクライミングウォールがそびえ立ち、クライミング体験が可能だ。地下1階から4階までの充実した物販コーナーには、登山やアウトドア用品が揃う。5階には多目的に利用できるサロン(イベントスペース)も。

モンベル渋谷店

所在地 東京都渋谷区宇田川町11-5
電話番号 03-5784-4005
営業時間 10:30~21:00
定休日 無休
https://store.montbell.jp/search/shopinfo/?shop_no=618851

【クライミング体験】
時間/14:00~17:00(最終受付16:45、定員に達し次第終了)
料金/中学生以上880円、小学生660円(身長120cm以上)

イモトアヤコ

1986年、鳥取県生まれ。日本テレビ『世界の果てまでイッテQ!』では世界118カ国を訪問、TBSラジオ『イモトアヤコのすっぴんしゃん』ではパーソナリティを務め、ドラマ、舞台など俳優業にも活躍の場を広げる。WEBマガジン「よかん日和」https://www.yokanbiyori.com/更新中。

『棚からつぶ貝』

世界を飛び回るイモトさんが『CREA』で連載したエッセイをまとめた一冊。旅で出会った人、芸能界の友人、大好きな家族への思いを綴る。今年12月には文庫版も発売予定。

イモトアヤコ
文藝春秋
定価 1,430円(税込)
» この書籍を購入する(Amazonへリンク)

2023.06.07(水)
Photographs=Hiroko Matsubara
Styling=Natsuko Kaneko
Hair=Koichi Nishimura(VOW-VOW)
Make-up=Masayo Tsuda(mod's hair)
Text=Keiko Iguchi
Direction=Asako Kanno

CREA 2023年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

母って何?

CREA 2023年夏号

母って何?

定価950円

CREAで10年ぶりの「母」特集。女性たちにとって「母になる」ことがもはや当たり前の選択肢ではなくなった日本の社会状況。政府が少子化対策を謳う一方で、なぜ出生数は減る一方なのか? この10年間で女性たちの意識、社会はどう変わったのか? 「母」となった女性、「母」とならなかった女性がいま考えることは? 徹底的に「母」について考えた一冊です。イモトアヤコさん、コムアイさん、pecoさんなど話題の方たちも登場。